為替経済Weekly
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マーケットの期待値
いまグローバルでの金融マーケットの最大の関心事は、インフレ抑制に向けた各国中銀の利上げがいつ終息に向かうのか、そしてそれにより深刻なリセッション(景気後退)を.....
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アジャイル・マニフェスト
英国のトラス新政権が発足後わずか1カ月足らずで混乱を巻き起こしている。新政権の公約であった大型減税案を即座に発表、直後に通貨ポンドの急落と英国債の大幅下落とい.....
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インフレの現場を歩く
9月もインドネシア中銀による政策金利の引き上げが決定された。今回の引き上げ幅は0・5%と、前月8月の引き上げ幅の倍。市場でも若干のサプライズをもって受け止めら.....
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経済発展と健康志向
「経済発展と健康志向の高まりは並行して進む」ことを実感した22年間だった。赴任は2000年5月。インドネシア駐在の希望が叶い、ポカリスエットの営業責任者として.....
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為替介入と市場の流動性
円安の流れが止まらない。ドル円相場が145円に迫る中、先週、財務省・日銀がいよいよ本格的に為替介入の姿勢を見せたことでいったん円高方向へ戻したが、円安トレンド.....
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燃料価格引き上げ
ジョコウィ政権が補助金対象の燃料価格引き上げに踏み切った。今月3日から実施された新価格は約30%の値上げとなり(比較的よく使われるガソリンのタイプであるプルタ.....
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利上げを読み解く
先月22日、インドネシア中銀が遂に政策金利の引き上げを決断した。3・5%から3・75%への引き上げで、上昇幅としては0・25%と控えめではあったが、事前の市場.....
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脱炭素化の実現に向けて
近年、カーボンニュートラルという言葉をよく耳にすると思う。簡単に言うと、地球温暖化対策として二酸化炭素など温暖化効果ガスの排出を抑え、植物などによる吸収を増や.....
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投資の量と質
今年11月に予定される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前にジョコウィ政権の外交活動が活発化している。先月の大統領自身による訪日は、主要経済閣僚を引き.....
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想像される価値
世界的なインフレと金利引締が進む中で、金融市場ではリスクオフ・モード(リスクを回避しようとする動き)が強まっている。高止まりする資源価格を尻目に、株式、債券を.....
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コロナ禍を乗り越える日系企業の動き
昨今、新型コロナウイルスの感染者数が急増する日本では、コロナ感染の第7波の到来が指摘されている。一方、ここインドネシアでも検査での陽性率が高まっており、以前の.....
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エマージング売りの波
今月10日のフィナンシャル・タイムス紙に、2022年に入ってエマージング国の債券投資から約500億ドルもの資金が引き上げられたとの記事が出ていた。売り越しの規.....
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戦略的あいまいさ
各国中央銀行の政策金利引き上げラッシュが続いている。いよいよ東南アジア諸国連合(ASEAN)主要国の中でも、利上げをしていないのはインドネシアとタイの2カ国の.....
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半導体の世界的動向
かつて電機業界は海外輸出の象徴であり、自動車と並ぶ基幹産業として戦後日本の経済成長を支えてきたというのは紛れもない事実であろう。しかし、近年、個人向け家電製品.....
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資源の呪い
先月19日、インドネシア政府よりパーム油の禁輸措置の解除が発表された。当初導入時は国内外で驚きをもって迎えられたが、価格高騰を受けた国内供給分の確保に主眼があ.....
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金融政策の逆回転
エコノミストが経済危機のリスクについて語るとき、「今回はいままでとは違う」と言うのはある種の常套句だ。すなわち、今はこれまでとは状況が違うのだから、皆が予想し.....
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モラル・スタンダードの更新
2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、程なくして欧州のメディアで〝moral duty〟、〝moral obligation〟といった言葉を目.....
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警備業界の現状と潮流
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で、当地における警備の方法も変化が見られたが、どの様に警備の方法が変化したのか、問題は何か、将来はどうか。足元.....
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ネットバンキングの技術進歩
最終稿で何を取り上げるか迷ったが、最後は本業に戻って、金融の技術進歩について書きたい。 BI—FASTという仕組みを聞かれたことはあるだろうか。これは今年.....
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2つの禁輸措置
インドネシア政府の発表により、レバラン直前の4月28日からパーム油の輸出が禁止されている。当初は、影響の大きいCPO(crude palm oil)は除外され.....
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中銀の判断軸
ドル円相場が20年ぶりに131円台へ上昇した。円はほぼ独歩安の状態で、対ルーブルでも円安傾向になっている。4月の急ピッチでの円安を受けて、日銀はこれまでの大規.....
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航空業界におけるウイズコロナ
世界がウクライナ危機で騒然となる中、依然新型コロナウイルスは私たちの周囲に存在する。今回は最も影響を受けた業界のひとつ、航空業界の実情を報告したい。 まさ.....
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現実化する物価高
インドネシアでも、徐々に消費者物価の上昇傾向が鮮明になってきた。先日発表されたインドネシアの3月の消費者物価指数は、前年同月比で2・64%、前月比で0・66%.....
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変わらないモノ
最近の情勢変化のスピードは早過ぎて、正直、ついていけない。ロシアによるウクライナ侵攻、140ドルに達した石油価格、米国での7%を超えるインフレ、インドネシアの.....
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円安とルピアの安定
円安の流れが止まらない。ドル円は、年初の115円前後のレベルから、先週はついに6年半ぶりとなる125円台をつけた。マーケットでこの125円は、「黒田シーリング.....
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経済の現況と展望
インドネシアの景気は、2020年第2四半期を底に緩やかに回復している。業種別にみると、20年には2桁のマイナス成長となった輸送機器、交通・倉庫、宿泊・飲食は、.....
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インフレ対応の成否
昨年後半から始まったインフレ懸念だが、先進国間では長らく低インフレ時代が続いただけに、最初は半信半疑の部分があった。ただ、度重なるサプライチェーンの混乱による.....
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再来したオイルショック
既に3月も半ばに差し掛かった。ロシアのウクライナ侵攻が始まってから約3週間が経過した。経済マーケットへの影響は甚大で、原油価格が一時は1バレル140ドルに近づ.....
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年金制度の拡充
会社のインドネシア人との会話の中で、年金をめぐってデモが起きていることを知った。政府としては、オムニバス法の中で、解雇(レイオフ)対策として新たな福利厚生手当.....
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また増えたインフレ要素
ウクライナ情勢が、予想を超えて進展してしまった。ロシア軍によるウクライナ首都・キエフを含む要所への軍事侵攻という最悪の事態に発展している。ロシアは平和維持目的.....