自分に期待する
「新しい年を迎えるにあたり、人生の成功の秘訣を教えてください」
答えは一つではありません。感謝の気持ちを持つことや人間関係を良好にすることで運が上向く話や、人は気分が良いときに良い行動を取る法則から、自分の気分を良く保つことが成功の秘訣であることは、これまで述べてきました。
今回は、自分自身を高め、成長させ、奇跡のような出来事を達成したいと思うのであれば、「自分に期待すること」が極めて有効であることをお話します。
自分に期待しているとは、自分が目指していることの意義を信じている状態のことです。最初は心の中にポッと湧いた思いかもしれませんが、その思いが願望に変わり、繰り返し願ううちに信念となり、行動を生み出します。何かを実現するためには、行動なくして達成することはできないからです。自分に期待することにより、自分を突き動かす原動力を生み出すことができるのです。
新しい夢を次々と実現させる人たちは、自分に期待して、「こうなったら」「ああなったら」と、将来の成功を手で掴めるほど具体的に、リアルに思い描いています。成功を引き寄せるのも、結果を残すのも、心の力なのです。
あなたがもし、これまで「こうあるべき」という他者からの言葉を浴びせかけられ、押しつぶされそうになっていたのであれば、自分に期待することを始めてください。自分に期待すると、人は心の中で「こうしてみたい」「こうありたい」と心が自由に解き放たれていきます。
今年一年を振り返ってみると、コロナやウクライナ侵攻にインフレなど、大きな危機が連鎖した一年でした。危機とは普通とは違う状態にはまり込んでしまうことで、危険な状態であることは誰にでもわかりますが、危機は同時に抜け道を探るキッカケにもなることをご存知でしょうか。不安や苦悩の中から新しい生命力と勇気が湧き出て、変化と成長を生み出すこともあります。危機だからといって何もしないことでは、問題は決して解決しません。能力とは困った時に必要なだけ出てくるものです。
あの危機があったからこそ今の私があると、来年の今頃はそう言えるように、一層自分に期待し、心のエネルギーを高め、自ら主体性ある行動を取り始めてください。(コミュニケーション専門カウンセラー 高﨑美佳)
〈連絡先〉カウンセリングルーム「ミカモーレ」(fc.mikamour@gmail.com)