幸せ作りへの鍵
「就職してから未だに仕事に慣れず、居心地が悪く、ため息ばかりついてしまいます。学生時代も、心おきなく話せる友人が一人も持てませんでした。ただ、語学は得意なので、インドネシア語検定に向けて勉強していると、気持ちが楽になります」
真面目で努力家のあなたは、学生時代も一生懸命に勉強したのではないでしょうか。今の心境でも熱中して勉強できる語学は、あなたの「賜物」である可能性が高いです。賜物とは天賦の才とも言いますが、努力して得るものではなく、生まれつき天から授かる能力=才能のことです。
あなたの今の生活を心地いいものにより良く改善するためには、2つのアドバイスがあります。
一つは、「賜物」を使うことが鍵になります。あなた自身は、自分の語学力が賜物とは思わないかもしれませんが、他の長所、感性、そして、気質が重なり合えばあなたの個性になり、重要な賜物になります。賜物は使わないと消えていきますが、使うほど開運します。自分の人生を豊かにする原動力は、自分の内にあるのです。
二つ目は、「社会関係能力」を鍛えていくことです。学生時代は自分の学業成績のことをしていれば良くても、社会に出ると、それだけでは通用しません。
社会関係能力というのは、人として幸せな人生を送る力であり、それは①「未来志向的行動力」(夢や目標に向かって行動する力)と②「社会関係力」(人間関係能力)の二つに分けられます。
「未来志向行動力」は、賜物を使うほど改善されていきますが、賜物を使い、夢を実現してゆくには、誰かに話すことでアイディア、閃きが湧き、夢の実現には協力者も必要なので、特に人間関係能力を高めることが決めてとなります。人生の充実感は人との関係の中にあります。人間関係能力は、コミュニケーション力を鍛えていくことで、高めることができます。
幸いにして、賜物が先天的能力として生まれながらに持ち合わせた能力であるのに対し、コミュニケーション力は後天的に高めることができる能力です。
最初の一歩は、笑顔で元気よく声を出して、あいさつを交わしてみましょう。笑顔は仲間の印です。職場で分からないことも、尋ねやすくなります。インドネシア語を学んで満足するだけでなく、周囲のために役立てることを考え、是非とも実行ください。(コミュニケーション専門カウンセラー 高﨑美佳)
本稿へのご質問はカウンセリングルーム「ミカモーレ」(fc.mikamour@gmail.com)まで。