自分決めの楽しさ
「会社からの評価と自己評価が違い過ぎて、ショックを受けました。会社は自分に何を期待しているか上司に聞いてみましたが、明確な返事がもらえず悩んでいます」
人間には、誰かに認めて欲しいという強い「承認欲求」があります。自己重要感を感じたいのです。頑張っている人ほど、認めてもらえない時の苦しみは大きいものです。
本来評価とは、自分を振り返り、見直し、改善していくためのものですが、当事者にしてみると、自分の職場での存在価値を宣告されたような気がしてしまいます。この時、あなたが陥りやすい罠は、①他人と比較ばかりしてしまう②会社の期待に応えることばかり考えてしまう③こうあるべき的な義務感ばかり持ってしまうこと——です。どれも、あなたらしく生きる妨げとなります。
会社の期待にすべて応えようとしても、職場では次々と問題が降って来るので、どうにもならなくなります。玩具のヨーヨーのように、振り回され、目が回り、動けなくなってしまいます。
頑張った自分を一番よく知っているのは、あなた自身です。まず、自分を肯定することから始めてみましょう。
大切なのは、あなたの心の真ん中に、あなた自身がどうありたいのか、どうしたいのかを置くことです。自分軸のある生き方です。
「言われた言葉は本当にそうなのか」自分自身を、もう一度よく見つめてみましょう。そして、自分の頭でしっかりと検証しましょう。言われた言葉を「そうなのだ」と決めているのは、他でもない自分自身なのです。
私は、人間一人一人が優れた素晴らしい存在であり、それぞれ才能と能力を持っていると考えています。自分の才能と能力を知り、それを職場で生かすことを考えましょう。「自分で行動を選択する意識」を持つことが大切です。「どうしたらもっと良くなるか?」と考える癖をつけましょう。自分の課題を自分決めすると、やらされ感はなくなり、自分で決定できる自由さがあります。そこには責任が伴いますが、それこそ仕事の面白みではないでしょうか。
あなたの上司も、あなたにそのことに気づいて欲しかったのかもしれませんよ。
さあ、今年もスタートしました。あなたらしく輝いてください! (コミュニケーション専門カウンセラー 高﨑美佳)
本稿へのご質問などは、カウンセリングルーム「ミカモーレ」(fc.mikamour@gmail.com)まで。