マスクができない人への思いやり 子育て相談 356

 質問:マスクが習慣となっています。たまにマスクをつけていない人に出会うと不安でなりません。

  答え:マスクは、客観的な効果、心理的な安心感、そして、人それぞれが尊重し合うことついて考える格好の題材になります。
少し前は効果が疑問視されていたマスクですが、欧州でも義務化が進んでいます。日本はマスク親和的な文化なので、多くの人が自発的にマスクをしています。
 会話や咳・くしゃみで飛び散る細かい水滴を飛沫と呼びます。感染者の飛沫にはウイルスが含まれています。マスクにより飛沫はブロックできます。でも、本格的なマスクを使用しなければ、ウイルス自体の侵入はブロックできません。マスクには自分を守る効果よりも、他人にうつさない効果の方が強いのです。
 空気の流れが良い屋外などでは、相手と一定の距離があればマスクは不要です。一方、狭い屋内で換気が悪いところでは心配です。無症状だから感染していないと思っても、コロナには無症状感染があるので、やはりマスクは大切です。
 マスクに慣れてしまうと、それがないと不安です。屋外だし、理屈では大丈夫と思っても、感覚的には不安です。割り切って考えられない人にしてみれば、マスクは安心感をもたらします。この状況で安心感は大切です。できれば、相手にもマスクをしてもらいたいものです。
 でも、人にはそれぞれの事情があります。どうしてもマスクができない人への思いやりもあると良いと思います。不安から相手を責めるのではなく、自分で何とか防衛するようにしましょう。
 手洗いや消毒にも客観的な効果と心理的な安心感があります。かなり心配性の筆者は、マスク・手洗い・消毒をしっかりして、少しでも安心を増やした中で日々を過ごしています。
 人それぞれといえばそれまでですが、人ぞれぞれを尊重することで社会が成り立っているとも思うのです。

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