「都会のオアシス」に期待 スナヤンの新モール
中央ジャカルタの新ショッピングモール「スナヤン・パーク」。広い池と噴水があり、開放的な雰囲気が味わえる。ジャカルタ初のドライブインシアター「スカイライト・シネマ」も注目の的だ。まだ工事途中で、テナントは一部しか開いていないが、新たな「都会のオアシス」の出現に期待が高まる。
スナヤン・パークはブンカルノ競技場の北側に位置、グルバン・プムダ通りに面している。9月8日時点で飲食店のテナントは「牛角」や「一風堂」、「MAXXコーヒー」などがオープンしていた。
このモールは釣り場や水上ステージがあった遊園地「タマン・リア」の跡地を利用して建設されたものだ。そのためモール内には巨大な池と約10カ所の噴水が設置され、都心部とは思えない風景が広がる。さらに池の周りにはボートを模したベンチが置かれ、湖畔のような雰囲気を演出。周辺には木々が生い茂り、穏やかな雰囲気が味わえる。すぐ先に高層ビルが見えるのも新鮮だ。
スカイライト・シネマは映画館の再開が先延ばしとなるジャカルタで、映画ファンたちに歓迎されている様子だ。9月5日に初めての上映会が行われ、月末まで1日2回、国内外の映画を上映するという。
ドライブインシアターとは、巨大な駐車場にスクリーンを配置し、車に乗ったまま映画が鑑賞できる施設のこと。1950~60年代にアメリカで、日本ではバブル期に流行した。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、身体的距離を保ちながら大スクリーンで映画を楽しめる方法として、改めて世界中で注目されるようになった。今だけの「新体験」として楽しんでみるのも良いかもしれない。
モールはまだ工事中だが、内部にはソファーが置かれ、くつろげるスペースも用意されている。
新型コロナ対策の再強化が発表されたジャカルタ。完成後、不安なくモールに行ける日が待ち遠しい。(大野航太郎、写真も)