宇宙の世界を感じて プラネタリウム・ジャカルタ 展示ホールで勉強も

 せわしない毎日から少しでも離れたいと思い、ジャカルタにいながら宇宙の世界に浸れるという、中央ジャカルタ区チキニの文化施設「タマン・イスマイル・マルズキ(TIM)」にあるプラネタリウム・ジャカルタに行ってみた。壮大な宇宙の仕組みを感じながら、エネルギーをもらった。

 プラネタリウム・ジャカルタは、スカルノ初代大統領によって建設が開始された文化施設の一つで、天文台もある。インドネシアの人々が天文学や宇宙に関する知識で取り残されないため、という意思のもと1964年に建設が開始された。
 すでに国内にあったボスカ天文台(西ジャワ州バンドン県)やバンドン工科大(ITB)の専門家などの協力を得ながら進められ、69年に初上映された。
 まずチケット売り場でプラネタリウムの料金を支払う。上映時間は午前9時半からと午後1時半からの1日2回のみ。月曜日はお休みだ。全380席。大人1万2千ルピア、学生は5千ルピア。約1時間の上映を楽しめる。8月11日昼からは機械にトラブルがあって中止となっており、事前に電話で確認して訪れることを勧める。
 同施設にある天文台は、今日では大気汚染や光害の影響で天文学研究には使用されていない。だが定期的に、天体観測イベントを開いており、無料で惑星などの観測を楽しむことができる。7月には米国のアポロ11号による人類初の月着陸50周年の記念イベントもあった。
 1階には、太陽系などについて学ぶことができる展示ホールや、天文現象などを捉えた写真が飾られた廊下がある。これらは全て無料で観覧できる。
 展示ホールには1975年2月に東ジャワ州パスルアン県タンバクワトゥに落下してきた隕石(いんせき)が展示してあった。ホールでは、ビッグバンから太陽系の惑星の説明も書かれていた。
 全てパネルの説明はインドネシア語なので、いくつかの惑星の名前を事前に勉強していったほうが面白いかもしれない。(上村夏美、写真も)

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