野菜たっぷりナシチャンプル 「わびさび」 一膳飯と居酒屋ダイニング
竹で覆ったおしゃれな外壁にサッポロビールの看板。バリ島バドゥン県サンセットロードにある「わびさび・バイ・KZU」は、一見ちょっと気取った和食レストラン、実はご飯に出来合いのおかずを選んで食べるナシチャンプルと居酒屋ダイニングの店だ。平日の正午、店内は山盛りのワンプレートランチを前にした人たちでにぎわっていた。
ショーケースに並んだ50種類のおかず(1品1万1千ルピア~2万4千ルピア)の中から、アボカドとトマトのサラダ、ニンジンとビーツのサラダ、ブロッコリー、ホウレンソウのクリームコロッケ、出し巻き、チキンカツを選んで2種類のサンバルを添えた。ご飯は赤米。締めて11万3千ルピア。食べ終わって日頃の野菜不足を一気に解消できた気がした。もっと近くに住んでいたら毎日食べに来るかもしれない。家での食卓にもう1品欲しいときにも利用したいと思った。
メニューはすべて日本で料理人をしているオーナーのカズヤさん(44)によるものだ。カズヤさんは2007年にバリに移り住み、和食店での勤務をへてナシチャンプルの店をスミニャックにオープン。5年前、今の場所に移転し、ナシチャンプルに1品料理を加えた「わびさび」を始めた。
「シンプルで飽きのこない味を心がけています。家族全員がおいしく食べられる料理で、香辛料は控えめ。肉も魚もあるので、野菜はたくさん食べたいけど、ベジタリアン料理じゃ物足りないという人もしっかり満足できると思います」とカズヤさんは話している。
おかずは洋風、和風、インドネシア風といろいろ。ご飯は赤米、白米、ナシクニン(ウコンとココナツミルクで炊いたご飯)から選ぶ。1品料理には、焼き鳥(3万2千ルピア)やイカフライ(3万9千ルピア)といった居酒屋風のものから、カレーうどん(6万5千ルピア)やトンカツ(5万8千ルピア)、デザート類も充実している(3万ルピア~)。
店内は道路に面した喫煙可のオープンエアのエリアとエアコンの効いた部屋に分かれている。営業は午前10時から午後11時まで。(北井香織、写真も)
◇WABISABI BY KZU
住所 Jl. Sunset Road No. 151, Seminyak
☎ 0821・4656・7832