気軽に屋台へ 20店以上が集合 ガジャマダ・フード・ストリート
「せっかくジャカルタにいるのだから」と、屋台での食事を楽しみたくなる滞在生活。しかし不衛生な店で食あたりにあった経験があり、翌日の予定を考えるとなかなか踏み出せない人もいるのではないだろうか。「どこかに清潔な屋台が集まる場所はないのだろうか」、ある種の矛盾をはらんだこの要望に、応えてくれる場があった。
西ジャカルタ・タマンサリ地区にある「ガジャマダ・フード・ストリート」。昨年開店したばかりのきれいな店内には20店以上の店が集まる。地元料理から洋食、中華などラインアップ豊富で、シーシャ(水たばこ)の店もある。
厳密にいうならば、屋台というよりも、フードコートの類だろう。しかしモールの中のそれと違い、屋外ならではの開放感がある。雑多なつくりのいすやテーブルも味になる。
各店舗で注文し、入り口付近のカウンターで一括して支払うシステムだ。飲み物もここで扱っており、ビール(小瓶)を小売りとバケツ4本入りで販売している。プロスト4本を9万ルピアで購入、自分たちで栓を抜き、瓶から直接飲み干す。程よい暑さと相まり、仕事終わりにはたまらない。
料理のバリエーションは大量で、自分でウロウロしながら選ぶのが楽しい。4人ほどで囲える白身魚のスープが8万8千ルピア、羊の焼肉が5万5千ルピアと値段も手頃だ。シーシャも5万5千ルピアから楽しむことができる。
魚は屋台の前に氷漬けにされて並べられているわけではなく、レストランのように生け簀で泳いでいるわけでもない。しかし、味とコストパフォーマンス、安心感が良い。駐車場もちゃんと用意されている。
滞在生活で屋台を楽しむ一つの「現実解」として、訪れてみてはいかがだろうか。(大野航太郎、写真も)
◆Gajah Mada Food Street
住所 Jl. Gajah Mada No.83-84, Taman Sari Jakarta Barat
☎ 021・6324996
営業 午前11時~翌午前1時