親子で「留学」 シキ・バリ語学学校 遊びながら語学を学ぶ
親子でバリ島での滞在を楽しみながら語学を学ぼう――保育園を備えたサヌールの語学学校シキ・バリの「親子留学」プログラムをのぞいてみた。語学レッスンだけでなく、子どもの全日保育、宿泊、食事などを含むもので、これまでは日本からの参加者を募ってきたが、対象をインドネシア国内に住む日本人家族にも広げている。
今回の参加者はジャカルタ在住の草壁貴史さん一家5人。貴史さんと妻の里恵さんがインドネシア語を、中学生の天空(てく)君と小学生の羽空(わく)君が英語を学んでいる間、末っ子で4歳の良空(らく)君は国際色豊かな保育園で過ごした。
一家の「留学」期間は1週間、勉強は午前9時から同11時50分までの個人レッスンだが、この日は課外授業としてチャナンと呼ばれるバリ・ヒンドゥーの供物を作った。授業は伝統市場で材料を買い求めるところから始まった。
「チャナンに使う三つの花の色はヒンドゥーの三大神を表しています」と講師のアリーさんがインドネシア語で説明し、英語担当のキラッブさんが花を持って「これは何色かな?」と子どもたちに質問。出来上がったチャナンは校内の祠(ほこら)に供えた。翌日はレッスンの後に料理教室。この日は親子全員でバリのお菓子を作った。最終日は近くのビーチで地元のウミガメ保護団体の協力を得て子ガメを海に放した。
プログラムを終えて草壁さん夫妻は「楽しみながら学習できた。家族が同じ目的を持って行動することで会話が盛り上がりきずなが深まった。言語も実践を通してだと、こんな言い方とあるのかと頭に良く入った」と話した。
シキ・バリ代表の石踊千夏さんによると、プログラムは「子連れで滞在しながら語学を学びたい」という声が日本から数多く寄せられたことを受けて2年前に始めた。期間は1日から可能だが、1~2週間の利用が多いという。
「安全で見どころもたくさんあるバリは親子の旅行先として最適。勉強は個人レッスンのみで、1週間につき30時間あるが、今回は家族向けに課外授業を多く組みました」(北井香織、写真も)
YAYASAN SIKI BALI
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