国立図書館へ行こう! 24階から町を一望 中央ジャカルタ
中央ジャカルタ区メダン・ムルデカ・スラタン通りに、24階建て、高さ126メートルの細長いビルがある。2017年9月に開館した国立図書館だ。世界一高いともいわれる図書館では、本だけでなく景色も楽しめると聞いたので行ってみた。
国立図書館はかつて、サレンバ通りにあったが、移転作業を進め、新たに近代的な高層ビルとなって開館した。2年弱が経過し、多くの市民に親しまれる場となっている。
さて、ロビーに入るとまず、4階まで続く巨大な本棚が目に入った。ロビーにはほか、蔵書検索をできるタッチパネルや小さいカフェもあった。タッチパネルの近くにロッカーがあるので、まずは荷物を預ける。財布やパソコンなど必要なものは透明なかばんに移し替える。
さて、荷物を預けたらそのまま2階へ。初めての人はここで、利用者登録をしてカードを作る必要がある。パソコンに自分でパスポートなどの情報を入れると、番号が書かれた紙が出てくるので写真撮影の順番を待つ。
登録が終われば、上の階へ。7階では、子どもたちが本を楽しめるスペースがあった。インドネシア語のみの対応だがパソコンには勉強ができるゲームソフトが入っていたり、ディズニーなどの英語本もいくつかあったので、子どもの勉強には良いかもしれない。
8階では、DVDやCDを視聴することができる。毎週水曜午前10時、午後2時にはミニシアターで映画を上映している。
12階からは広い作業スペースが。ここまで上ると窓からの景色がきれいだ。コンセントをつなげられるところも多く、学生たちがパソコンを広げ勉強していた。16階では昔の地図や写真などもある。
15、21、22階では直接本を手にできる。21階には日本軍政期にあった写真雑誌の復刻版「Djawa Baroe」(ジャワ・バル=新しいジャワ)全5巻(龍溪書舎)があった。ジャワで新聞を発行していたジャワ新聞社による写真雑誌で、当時を写真で伝える貴重な資料となっている。また、22階には英語の本が多く並ぶコーナーもあった。
最上階の24階にあるデッキからは、ほぼ同じ高さのモナス(約130メートル)や町を一望できた。モナスより眺めは良いかも。(上村夏美、写真も)
◆Perpustakaan Nasional Republik Indonesia
住所 Jl. Medan Merdeka Selatan No.11
Jakarta Pusat
ウェブ www.perpusnas.go.id