イタリアンが食べたい 大きなまきオーブン バリ島クロボカン
イタリア料理が食べたくなった。イタリア料理店は自宅にほど近いサヌールにも何軒かあるが、今回はちょっと足を伸ばしてクロボカンの「ダ・マリア」に行くことにした。3年前、レストラン激戦地のプティトゥンゲット通りにオープンして以来、毎日大勢の客でにぎわっていると聞いた。
店に着くと入り口に控えていた案内係りの女性が手際よく席に案内してくれた。白と水色を基調としたインテリアや自然光を生かした作りは涼しげで開放的。三つに仕切った店内には、それぞれ中ほどにタイル張りの噴水を備え、一番奥は喫煙のできる屋外席になっている。なんでも1960年代のイタリアではやった中庭のあるレストランを現代風に再現したという。
看板メニューは二つの大きなまきオーブンで焼く11種類のナポリ風ピザだ(直径30センチ、11万5千~17万ルピア)。24時間かけて発酵させて作った生地はクリスピーなローマ風ピザとは異なり、柔らかくもちもちしていてトッピングとよく絡む。
6月と7月の限定メニューのシチリア料理も試してみた。「アランチーニ」はグリーンピースを詰めてトウガラシで辛味を加えた、さくさくとした食感のコロッケ。「サーディン・ブルスケッタ」はトーストした自家製パンに焼いたイワシを乗せたのがシチリア風だ(いずれも8万ルピア)。
主菜にはシチリア島発祥のパスタ「カサレッチェ」と揚げナスのカポナータと食べる「マグロのたたき」(いずれも18万ルピア)を。カサレッチェは豚肉や薫製のナスをじっくり煮込んだソースとあえてあり、見た目以上に食べ応えがある。それぞれの料理に合う赤白のシチリア産ワインも用意している。
入店した午後7時はまだ閑散としていた店内は平日というのに1時間もたたないうちにほぼ満席になった。まきオーブンはフル回転。オープンキッチンでは大勢のスタッフが忙しそうに動き回っていた。午後10時からは音楽のボリュームがアップし、全部がダンスフロアーになる。(北井香織、写真も)
◇DA MARIA
住所 Jl. Petitenget No.170, Kerobokan Kelod, Kuta Utara, Denpasar
☎ 0361・9348523
ウェブ damariabali.com