開店60年超の老舗名店 アグスサリム通り パダン料理のナトラブ

 インドネシアに住む以上、一度は食べてみたいパダン料理。中央ジャカルタに名店があると聞いて、訪ねてみた。

 店の名前は「ナトラブ」。中央ジャカルタ・タムリン通りのサリナデパートの裏手、古いお店やワルンが立ち並ぶアグスサリム通りにある。1958年開店という老舗だ。
 約150席ある広々とした店内は、各所に豪華な装飾が施されている。1人で4人席に着くと、即座にごはん(8千ルピア)が出され、飲み物の注文を聞かれた。独自の方式に戸惑いつつ、砂糖抜きの紅茶、テー・タワール(7千ルピア)を注文する。
 ほどなくして、焼いた鶏肉の「アヤム・パンガン(1個2万ルピア)」、牛肉をココナツミルクと調味料で煮込んだ「ルンダン・ダギン(同2万1千ルピア)などが次々運ばれてきた。最終的にごはんと合わせ計10皿がテーブルに並び、卓は埋め尽くされる。
 手で食べるのが基本だというパダン料理。テーブルにはフィンガーボールも置かれた。「郷に従って」料理を手に取る。こってりとした風味と辛味が絶妙に絡み合い、どんどん食べていける。
 しかし1品1品がそれぞれボリューム満点で、10皿全てを食べきることはできなかった。「おいしかったけれど食べきれなかった」と店員さんに伝えると、「みんなで囲んで食べるものだからね」と笑顔で返された。1人で来る客はほとんどいないという。
 訪れたのは平日の昼時。周りを見渡すと、女性の団体客が楽しそうに料理を囲んでいる。やはり大人数で料理をシェアするのが基本らしい。カウンター席などもちろんなく、「おひとりさま」には向いていないと言える。
 メニューは飲み物を含め、80品以上ある。ラマダン(断食月)の夜は大変なにぎわいを見せるらしい。老舗だけあって味と店の雰囲気はバツグン、店員さんもフレンドリーだ。家族や友人を連れて、訪ねてみてはいかがだろうか。(大野航太郎、写真も)

◇Natrabu
住所 Jl. Haji Agus Salim No. 29A Gondangdia Village
☎  021・3193・5668
営業 午前9時~同9時半

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