日本の高級喫茶が進出 スナヤンシティー こだわりの星乃珈琲
日本の高級喫茶店「星乃珈琲店」のインドネシア1号店がこのほど、中央ジャカルタのモール、スナヤンシティーに開店した。インドネシアのにぎやかなカフェやワルン(屋台)で飲むコーヒーもいいものだが、たまにはゆっくりと香りを楽しみたい。高級志向で日本で人気という同店を訪ねてみた。
星乃珈琲店は2011年に埼玉県に1号店を開店した。こだわりのハンドドリップコーヒーやパンケーキ、他のコーヒーショップとは一線を画す落ち着いた雰囲気の店舗デザインが人気を博し、現在は日本各地に200以上の店舗を展開。シンガポールやマレーシア、韓国にも進出している。
インドネシアでもこだわりは健在で、ハンドドリップの「星乃ブレンド(4万5千ルピア)」や注文を受けてから20分かけて調理する「スフレパンケーキ(5万5千ルピア)」などを提供。店内には喫煙席38席と禁煙席52席の計90席があり、10人用の個室と、子ども用に日イの絵本、チャイルドシートまで用意されている。
店内は日本画などが飾られた「和」な雰囲気。早速、星乃ブレンドとスフレパンケーキのダブル(7万5千ルピア)を注文。店員が星乃珈琲のマークにもなっている銀色のドリップポッドを使い、出してくれたアラビカコーヒーは強くも爽やかなキレのある味わいだった。スフレパンケーキは、表面はしっとり、中はふわふわで甘すぎず、何枚でも食べられてしまいそうだ。シロップも、ハニー、メープル、ブラウンの3種から好みを選べる。
食事メニューも豊富で「ジャパニーズ・ウェスタン」をコンセプトに和風のスパゲティー、オムライス、カレーライス、肉料理のプレートなどを提供している。ナスやほうれん草といった野菜が盛りだくさんの「具だくさんの星乃スパゲッティー(7万5千ルピア)」は昆布だしが使われており、辛さも控えめで日本人好みの味わい。
同店マネジャーのケフィン・アリフ・ステオブディさん(25)は「食べ物だけじゃなく、お客様が喜んでくれるような店舗づくり、サービスも特徴」とアピール。2019年には中央ジャカルタに2号店進出も構想している。(大野航太郎、写真も)
HOSHINO COFFEE
住所 LG floor Crystal Lagoon Senayan City,
Jakarta Pusat
☎ 021・7278・1034
営業 午前10時~午後10時(ラストオーダー午後9時15分)