ほっとするひととき バリ・ジンバラン 日本と変わらない水準
バリ島南クタのジンバラン地区を走るバイパスから住宅街に続く道へ曲がると、庶民的な雰囲気の街並みの中に和食レストラン「より道」がある。メニューのどれを注文してもはずれのない味で日本人、インドネシア人、外国人をいとわず憩いの食事どころとなっている。
バリスタイルの木造の門を入ると、風通しの良い庭に屋根付きのテーブル席がある。母屋は民家を改造したもので、エアコンのきいたホールと個室のスタイルはアットホームな趣だ。日本人と結婚した西ジャワ出身の日本語堪能の女将が日本の家庭料理を中心に出す。彼女は日本に5年在住し、さまざまな料理を習得してきた。そして、常に日本人のご主人が厳しく料理の質をチェックしているので日本の味が保たれている。
ジンバラン界隈は、ホテルにある和食レストランを除くと、刺し身を出すレストランがあまりないので、近隣住民(日本、インドネシア、その他各国の外国人)はもちろん、ヌサドゥアやジンバランでバカンス中の観光客もホテルから訪れてくる。バリ在住日本人のちょっとした憩いの場ともなっていて、家族連れやお客様を案内してのディナー、仲間内での飲み会はもちろん、仕事の途中のランチ(コーヒー付き)などにも最適である。
お勧めはジューシーな豚カツを使ったかつサンドイッチ(5万7千ルピア)。ひとくちかむとソースの絡んだ肉の香ばしさと柔らかさが千切りキャベツとパンの風味とともに一体になって口に広がる。新鮮な魚介類がたくさん乗った海鮮丼(9万8千ルピア)は、その時の新鮮なネタを豊富に使う。男性もおなかいっぱいになるボリューム感だ。魚介類はお客様の安全のためにもご主人がこだわりを持って、常に新鮮なネタの仕入れ先を探している。大人にも子どもにも好評なのが濃厚なデミグラスソースのチーズ煮込みハンバーグ(6万5千ルピア)。ごはんセット(3万2千ルピア)と合わせて食べるのも良い。ごはんセットはごはん、みそ汁、漬け物とその日の小鉢が付く。
家庭料理から刺し身まで、ちょっと日本の味が食べたい時に行きたいレストランだ。(上川よりこ、写真も)