ゆったりと本格派を ジャカルタ インドネシア料理を楽しむ
南ジャカルタ・クバヨランバルのダルマワンサ地区にある高級ホテル「ザ・ダルマワンサ」の1階にインドネシア料理レストラン「ジャカルタ」がある。閑静な環境で本格派のインドネシア料理を楽しむのがコンセプト。最近、にぎやかすぎる店が多く、もっと静かな店でゆったりしたい、ということで訪ねてみた。
レストランはホテル同様、昨年の12月に創立20周年を迎えた。店内はオランダ統治時代のジャカルタの雰囲気をアール・デコ様式で醸し出す。アウトドアエリアを含めると100弱の席がある。
広報部のテレサ・ユディスティラさんは「最近、SNS用の撮影をする人が多い。撮影は結構だが、他の人に迷惑をかけないよう、当店ではフラッシュと自分の席以外の撮影は禁止している」と話した。
メニューのイチオシはおかずが豊富なナシチャンプル・ダルマワンサ(18万5千ルピア)。白いごはんの周りに野菜炒めや煮た手羽、サクサクの乾燥牛肉、じっくり煮込んだ卵、グリルしたエビなど、全部で9種類のおかずがそろう。
もう少しおなじみの料理なら、定番中の定番、焼き鳥料理のサテ・マランギ・プルワカルタ(19万5千ルピア)がお勧め。コリアンダーとヤシ糖のマリネに染み込んだ高級アンガス牛をじっくり焼き、ジューシーで味もしっかりついている。そのまま食べても十分おいしいが、ケチャプマニス(甘いソース)とピーナツソースにかけると、また違う一味が味わえる。
ほか、骨つき肉料理のイガ・パンガン・マドゥ(26万5千ルピア)も人気がある。米国産のバラ肉に蜂蜜と黒こしょうをたっぷりすり込み、グリルで焼く。シンプルだが、病みつきになるほど味わい深い。
デザートはもち米の上に乗せたパンダンカスタードのパンダン・サリカヤ・パレンバン(9万5千ルピア)や、米粉で作られたグラスジェリーにココナツミルクとヤシ糖を混ぜるエス・ダウェット(8万5千ルピア)がおすすめ。全体的に高値だが、ゆったり気分でおいしい本格派料理が楽しめるなら納得できる。(アリョ・テジョ、写真も)
Jakarta
住所 The Dharmawangsa, Jl. Brawijaya No. 26
Kebayoran Baru, Jakarta Selatan
☎ 021・725・8181
営業 午前6時~午後11時
ウェブ www.the-dharmawangsa.com