新鮮魚介を手づかみで カット・ザ・クラブ パプアから巨大ガニ
新鮮な魚介をモリモリ食べたい! そんな思いで店を探していたら南ジャカルタ区クバヨランバルで「カット・ザ・クラブ」を見つけた。西パプア州から仕入れた巨大ガニなど、ゴロゴロとした海鮮を手づかみで豪快に食べるのが特徴だ。
店のコンセプトは、家族や友だちとおしゃべりを楽しみながら気軽に海鮮を楽しむこと。
「おいしい海鮮料理店は高級店になりがちで、周囲を気にして、思いきり笑うことができなかったり、手づかみで食べることができないと感じていた」と話すのはオーナーのテディー・ユリアントさん(36)。自身が思い描く海鮮料理店を出そうと、7年間勤め上げた銀行を退職、一から作り上げた。看板や店内の至るところで目にするカニのキャラクターも奥さんとデザインして作成した。
また、こだわりを持って決めた店内の原則は「ノースプーン、ノーフォーク、ノープレート」だ。テーブル上に置かれるのは、大きな油紙のみ。その上に注文した海鮮や野菜がゴロゴロと置かれる。テディーさんは「手づかみで豪快にどうぞ」と笑う。
一番のお勧めはもちろんカニだ。毎朝、スラウェシやパプアの島から生きたまま空輸されてくる。1キロ以上のカニは全て西パプア州の契約漁師から送られてくる。テディーさんは、パプアでも特に貧しい漁師と契約し、漁船を貸している。現在は15~20人ほどいるという。
運ばれてきたカニは、冷蔵室で保管され、夜になると店前の水槽に入れられる。
ほかの海鮮や野菜などの素材は全てジャワ島から取り寄せている。
海鮮などに付けるソースは全8種類あり、一番人気はオリジナルソース。辛さは3段階から選ぶことができる。ソルティーソースはさっぱりとしていて、海鮮とよく合う。カニは1匹18万ルピアから。一品一品ずつ好きな海鮮を選ぶのもよいが、いろいろと少しずつ食べたい人にはシーフードコンボ(18万ルピア~)がお勧めだ。
店の前にはすべり台などがあるキッズコーナーもある。子連れ家族でも気兼ねなくおしゃべりを楽しみながら海鮮を豪快に食べてみてはいかがだろう。(上村夏美、写真も)
Cut The Crab
住所 Jl. Cikajang No. 32, Kebayoran Baru
☎ 021・720・6810
営業 毎日午前11時~午後11時