【スナンスナン】カラフルでポップ バリ島スミニャック ビーチクラブ「トロピコーラ」
バリ島スミニャックに先月、新たなビーチクラブ「トロピコーラ」がオープンした。バリらしい天然色の落ち着いた雰囲気を想像していたら、青いタイルのプールサイドに目の覚めるような黄色いパラソル、真っ赤なテーブルに緑のクッションなど、カラフルな積み木を重ねたような建物。ポップカルチャーが花開いた1980年代をイメージしたのだそうだ。
スミニャックの表通りから海岸へ向かう道路に折れて2キロほど走るとバトゥブリグビーチに出る。ここで一番目立っているのがトロピコーラだ。午後3時、名物のサンセットタイムまでまだ長いというのに、プールサイドはほぼ満席。テーブル席も次々とうまっていく。階段やバーカウンターではセルフィーに興じる人たちの姿が。そうだ、この色とデザインはインスタ映えを意識したのに違いない。
軽快でメロディアスな音楽に気分が高まった。食事の前に冷えたカクテル(各12万ルピア)が欲しくなった。パイナップルの代わりにジャックフルーツを使った濃厚な「トロピコラーダ」とバリ産スピリッツのアラックにキンタマーニ地方のコーヒーを加えた刺激的な「エスプレッソマティーニ」で乾杯した。
食事メニューは炭火焼を中心とした地中海料理。ローズマリーを詰めて焼いたスナッパー(20万ルピア)とハーブドレッシングをまぶしたクルマエビ(19万ルピア)は、どちらも炭火の効果で外はパリッと中はふんわり。調味料は控えめで素材の味や鮮度にこだわる日本人好みだ。野菜チップを添えたグアカモーレ(4万5千ルピア)もエダマメやズッキーニを加えたスーパーグリーンサラダ(6万5千ルピア)も「最良の素材を過度に手を加えることなくシンプルに仕上げた」というイギリス人シェフのスティーブ・スケリーさんの言葉通りだった。
キューバや米国マイアミ、スペインのイビサ島のクラブをヒントにしたとのことだが、近隣のビーチクラブに比べると安価で、家族連れや中高年も多く気軽に利用できる雰囲気だ。(北井香織、写真も)
TROPICOLA
住所 Jl. Pantai Batu Belig No. 5, Seminyak, Badung, Bali
☎ 0361・9343636
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営業 午前11時~翌午前0時