友好親善大会で優勝 日イ球児らと交流も 東都大準硬式野連選抜チーム

 第1回日イ親善野球大会「レッドソックス深谷組カップ」の決勝が26日、西ジャワ州ボゴール県スントゥールのジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)グラウンドで行われ、東都大学準硬式野球連盟の選抜チームが優勝した。準優勝はサブライ・ランプン(ランプン州)。試合後、選抜チームの選手たちが野球教室を開催、大会参加チームやJJCリトルリーグ部の球児らと交流した。

 決勝は8回裏まで選抜チームは5―6でリードを許したが、9回表に連打で5点を奪い逆転。その裏を0点に抑え勝利をたぐり寄せた。サブライのバフティアル・サンジャヤ選手(28)は試合後、「逆転する精神力を今後の参考にしたい。打撃もさばき方も全て良かった」とたたえた。
 試合後の野球教室では、選抜チームの選手が各ポジションに分かれ、走塁や送球、守備、投球フォームなどを指導した。リトルリーグ部の阿部宏紀さん(14)は「素振りのやり方など、教え方がやさしくて分かりやすかった」と話した。
 選抜チーム外野手の小林良太郎選手(22)は、国内チームのガルーダ・ベースボール・クラブで投手と野手をこなすナイラ・アザハラさん(12)に打撃を指導。小林選手は速いスイングのために構える前に3回ジャンプして力を抜くことや足を踏み込むタイミングなどを教えた。ナイラさんの「緊張しないためには」の問いには、「笑うこと」と自ら笑ってみせた。少し口を開くと力が入りにくいという。
 教室後、ナイラさんは「多くを吸収でき、成果が出そう」と話し、12月7日から中国で開かれるU―12アジア選手権に向け練習に励む。小林選手は「2、3点伝えるだけで良くなった。日本人が教えれば確実に技術が身につく」と振り返った。
 最後には、日本のストレッチ専門店「Dr.ストレッチ」が教室を開いた。国内チームを中心に、実演と解説に聞き入った。
 東都大準硬式野連の長島幸雄理事長(62)は「各試合後の空いた時間にも相手チームに指導した。見ていた子どもも、サンダルのまま参加し、良い笑顔だった」と総括。選抜チーム監督の杉山智広理事(33)は「少しでもうまくなりたいという気持ちがあるので(成長の)幅が広がる。投球の間隔や攻守交代時はだらけてしまっていたが、審判を含め指摘したら日に日に試合(のテンポ)が早くなった」と話した。今後、インドネシアから選手を招き、日本での短期野球合宿開催や動画を使ったインターネット経由の指導法などの考案が課題とした。
 同連盟と協賛の深谷組などは、雨に強い準硬式球10ダースに加え、各大学から未使用のバット20本、ユニフォーム30着、靴ひも200足分、野球帽20個、タオル50枚などを寄付した。(中島昭浩、写真も)

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