東京・愛媛で公演へ オリジナルの「蓮池伝説」 劇団en塾
日本語を学ぶインドネシア人大学生を中心としたミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」が来月末から、東京と愛媛で訪日公演を行う。オリジナル作品「蓮池(はすいけ)伝説」を全編日本語で上演する。
桜前線のように日本列島を北上しながら毎年春に訪日公演する「桜前線プロジェクト」の一環で、昨年の東京・広島公演に続く4回目の訪日公演。劇団員50人が間もなく日本にたつ。
訪日公演を前に26日、東ジャカルタにあるクラマ・ユダ・ティガ・ベルリアン・モーターズ(KTB)のホールでリハーサルを行い、劇団員の家族や4月に入団する新劇団員、関係者らが本番さながらの舞台に見入った。
en塾の舞台は脚本や音楽、衣装など全てがオリジナル。今回の演目は、「蓮池御殿」に咲く七つの蓮の花たちが、人間へと姿を変えながら、御殿の主人や姫の敵討ちに挑むストーリーで、歌やダンスを交えた、笑いあり涙ありの物語になっている。
蓮の花の一つ一つに「泣き上戸」やリーダー的存在の「将軍」など、あだ名が付いている。「おてんば」な蓮の花を演じる、劇団団長のヌル・シャブリナ・サルサビラさん(25)は「今回の作品は衣装や舞台もすごくきれいで、殺陣のシーンも見どころ。もっと練習を頑張って日本公演を成功させたい」と意気込みを話した。
訪日公演の前売り券は販売中。3月31日が東京都の江戸川区総合文化センター、4月5日が愛媛県の松山市民会館で、いずれも午後6時半開演。
一般2千円、学生(中学生以上)1500円、小学生千円。問い合わせは実行委員会(東京03.5283.8188、愛媛089.927.8966)まで。(木村綾、写真も)