発表会で成果を披露 JJS幼稚部 懸命に歌って踊って
バンテン州南タンゲラン市にあるジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部(吉野恵理子園長)は4日、同部のホールで恒例の生活発表会を開いた。年少のくま・りす・うさぎ組と年長のぞう・らいおん・きりん組に通う約200人の園児が歌やダンス、劇などの練習の成果を披露した。
年少組の園児たちはそれぞれ元気な声で歌を歌ったほか、楽器演奏や体操などを通してテーマを表現するコーナーに楽しく挑戦した。くま組の劇「ねずみの嫁入り」では日本の昔話をアレンジし、ネズミの女の子のおむこさん探しをコミカルに演じ、会場からは温かい笑いが生まれた。
年長の各組では歌を2曲ずつ合唱、「ともだち賛歌」などの名曲を豊かな表情で抑揚をつけて歌った。劇では「じごくのそうべえ」など、各組とも長い台詞や高度な会話表現を伴う作品が並んだが見事に演じ、会場からは拍手が湧き起こった。
年長組の園児たちは各組の演技の後に「がんばりタイム」と題したコーナーで、日ごろ取り組んできた運動の中で、得意な種目や好きな種目を各自一つ選んで披露した。
一輪車や長縄跳び、跳び箱などに挑戦し、大勢に見守られ緊張が高まるなか、一生懸命やり遂げた。
最後は年長組の園児全員がインドネシアの伝統竹楽器アンクルンで「星に願いを」を演奏し、会を締めくくった。
来場した年小組に子どもが通う保護者は「皆と仲良く、発表している姿を見て元気が出た。ほかの組の発表も一生懸命練習した努力が感じられる楽しい内容だった」と話した。
吉野園長によると、発表会に向けての練習は昨年末から始めたという。「子どもたちはそれぞれ緊張しながらも、よく乗り越えてくれた。集中力を持って練習に取り組み、表現力が向上した」と話した。(平野慧、写真も)