羽を大きく伸ばし帰省 レバラン 4年ぶりに正常化
約1カ月間の聖なる月「ラマダン(断食月)」を終え、人々は4年ぶりに正常化されたレバラン(断食月明け大祭)で羽を大きく伸ばした。
政府は昨年12月に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急活動制限(PPKM)を解除。運輸省予測では1億2380万人がムディック(帰省)した。昨年の8550万人から大幅に増えており、国民の半数近い人数が帰省をした計算になる。
同省は2日、昨年と比べ、今年のレバランは交通量が増加したものの、交通事故は前年同期比25%減、死亡者数も同44%減と発表している。
公共交通機関を利用した人は、4月24日時点で前年同期比7・05%増となる約849万人。乗り物別でみると航空が最多で251万人。次いでフェリーが202万人、鉄道164万人などが続いた。
また、首都の玄関口であるスカルノハッタ国際空港の利用者が、前年同期比25%増と大幅に増加。帰省ピークとなった4月19〜21日は1日あたり1000便が運航した。パンデミック(世界的大流行)前が1日平均1200便を運航していたことから、新型コロナ禍前の勢いに回復しつつある。
国内旅行では、ジョクジャカルタ特別州のマリオボロ通りが最多人気観光地となり、ボロブドゥール寺院(中部ジャワ州マグラン県)も同様に多くの観光客が足を運んだ。(青山桃花)