コロナ禍で広がる交流の輪 田園風景を眺め昼食も スントゥール滝巡り
ウィズコロナ時代となり、まもなく3年目を迎える。社会的距離の確保、施設入場時の保健アプリによるスクリーニングなど保健プロトコル順守と新型コロナのワクチン接種。その一方で活動制限に緩和措置がとられているのは言うまでもない。そんな中、ジャカルタ歩く会の第175回スントゥール滝巡りウォークに参加した。
今回のコースに選ばれたのは西ジャワ州ボゴール県スントゥール。自宅がある中央ジャカルタからは約65キロあるが、ウォーキングが土曜早朝だったこともあり、車で1時間半もかからず到着できた。
15日実施のウォーキングでは天使の滝(Air Terjun Bidadari)と二段の滝(Curug Cibingbin)を巡った。道中ではシンコン(キャッサバ芋)畑、棚田の畦道(あぜみち)、森の中を抜け、川を渡る。自然を満喫するコースであった。
この日の天気は曇り。日差しに体力を奪われることなく、心地よい汗を流すことができた。ただ、前日の雨で田んぼの畦道や岩はとても滑る。多くの参加者が尻もちをついた。
「この歳で泥まみれになるとは思わなかった。しかし、普段はビルに囲まれながら過ごしているから、このような貴重な体験をすることはめったにない」と参加者は語る。
今回のウォーキングに参加したのは6歳~70代の老若男女73人。1年10カ月ぶりの大規模人数でのウォーキングとなった。
約4時間にもおよぶウォーキングは全員が完歩。ウォーキングを終えた後はボゴールの田園風景を眺めながら参加者はインドネシア料理に舌鼓を打った。
ジャカルタ歩く会は誰もが参加することができるイベント。職種、役職、年齢、国籍などありとあらゆる壁を超え、幅広い世代と交流することができる。コロナ禍では仕事の枠を越えてさまざまな人と交流する機会が激減、とても有意義な時間を過ごした。
ジャカルタ歩く会の高岡結貴前会長は、「道がとても滑ること、参加人数が多かったこと、コースを2つ用意するべきだった。ただ、歩く会を本格的に再開できたのは喜ばしい」とコメント。今後も川を渡るなど自然が満喫できるコースでのウォーキングを実施していきたいという。
次回、第176回のウォーキングは東ジャカルタのチブブールキャンプ場で行う。同キャンプ場はジャカルタ最大の広さを誇る青少年用キャンプ場で、運が良ければサルやリスなどの野生動物を見ることができるという。(長田陸、写真も)