家族で行く動物王国 タマン・サファリ・ボゴール
自宅があるチカラン(西ジャワ州)からボゴールまで車なら2時間ほど。近場ながら訪れる機会が少なく、8月末のある日、思い切って家族を誘って行ってみた。閉塞感が漂う日々が長く続き、リフレッシュも大切。目的地は動物たちの放し飼いエリアもあるタマン・サファリだ。高い入場料は痛いが、子どもたちのためにも奮発することにした。
新型コロナウイルスの感染拡大で、ジャボデタベック(首都圏)は緊急活動制限が続いているが、タマン・サファリは、ボゴール県が感染リスクが高いレベル4でも営業を続けていた。ただ、園内はすべて車移動になるから、人との接触は皆無に近いから、家族連れには安心感がある。いわゆる自然保護公園という位置付けとなり、動物をおりで囲って〝見せ物〟とする従来型の動物園とは異なり、子どもたちにもいい勉強になると考えた。
タマン・サファリはボゴール県のチサルア地区にあり、グデ山の麓に位置して海抜は900~1800メートル。平均気温は16~24度と涼しい。
自然保護公園だから移動は自家用車か専用バス。肉食動物のエリアでは窓を開けることはできないが、動物たちの息づかいを間近で感じながら、まさにサファリツアーの世界に飛び込むことになる。
規則の上では餌やりは禁止となっているが、なぜか園内にもエサ売りがあちこちにいる。この矛盾をどう理解するかは、それぞれの判断なのだろう。
冒頭でも少し触れたが、入場料金は安くない。インドネシア人料金は平日が19万5千ルピアで、週末・祝日が23万5千ルピア。外国人ならいずれの曜日も40万ルピアだ。このほか駐車料金が1万5千ルピアがかかる。チケット購入は事前にオンライン購入するのが便利だろう。
ちなみに、料金差があるのは、併設のホテル・ロイヤル・サファリの利用権がセットになっているため。宿泊すれば自室までゾウが送り迎えするというサービスなどがあり、ほかでは味わえないサファリ気分満載の世界がこのホテルにはにはある。
ベンガルトラ、オランウータン、スマトラゾウ、アノア、コモドオオトカゲ…。インドネシアに生息する在来種だけではなく、中国のパンダなど世界各地からやってきた動物を合わせると約2500種類。子どもたちも終始大興奮で、有意義な1日を過ごすことができた。(センディ・ラマ、写真も)