わくわく、そしてどきどき モジャ・ミュージアム 新体験型の美術館
11月、南ジャカルタ区メトロポンドックインダ通りにオープンした新しい美術館「モジャ・ミュージアム」。見るだけでなく、触って、聞いて、嗅いで、食べて、感じる体験型の芸術空間が特徴だと聞き、どんなことができるのか訪れてみた。
メトロポンドックインダ通りを歩くと、白い風情ある外観の建物が見えてくる。「MOJA」の文字が掲げてある2階が同美術館だ。広さ600平方メートルの館内は、全14の小さな部屋に分かれており、空間そのものが芸術作品となっている。題材は主に映画館で、「小さいころに映画館で感じた、あのわくわくする気持ち」をコンセプトにつくられている。
受け付けを済ませると、部屋の入り口へと案内される。中に入るとまず、1980年に登場した懐かしいゲーム「パックマン」のネオンサインやゼリー・ビーンズが壁に飾られるかわいらしいピンクの部屋が。部屋にいたお姉さんがゼリー・ビーンズを数個渡してくれた。これが味覚で感じるということか、とはじめから驚いた。ゼリー・ビーンズを口にしながらパックマンと記念撮影。
続いてマリオやストリートファイターなど懐かしのゲーム機がある部屋、花の部屋、パステルブルー色と白色で統一された自転車やパラソルがある部屋、映画館を再現した部屋が現れる。
館内は全て写真撮影が可能だ。記者が訪れたのは平日だったが、撮影を楽しむ若者や家族連れでにぎわっていた。中でも写真撮影で盛り上がっていたのが、まるで空の上にいるような空間の部屋だ。虹が描かれた壁、床には雲を再現する綿が敷き詰められており、天井からは、ブランコがつるしてある。訪れた人は写真撮影に夢中だった。
次にある映画館の絵が壁や床に広がる部屋では、訪れた人も文字や絵を掛ける参加型アートとなっている。写真撮影だけではなく、それぞれ思い思いの絵や文字を描いていた。
少し進むと、なにやらポップコーンの甘い匂いが。映画館のスナックとしておなじみのポップコーンを体感できる部屋だ。匂いだけではなく、実際にポップコーンを食べることもできる。ポップコーンにみせた黄色い色のボールがいっぱいに入ったプールもあり、はしゃぐ子どもや大人の姿もあった。
部屋を出た外には売店コーナーもあり、モジャ・ミュージアム限定の帽子やTシャツなどのグッズを購入できる。
体験型ミュージアムは友達や家族と一緒に楽しめる。
チケットは大人平日10万ルピア(6歳以下、60歳以上は9万ルピア)、大人週末12万5千ルピア(同11万5千ルピア)。(上村夏美、写真も)
MoJA Museum
住所 Jl. Metro Pondok Indah, Pondok Pinang,
Kebayoran Lama, South Jakarta
☎ 0822・7300・0730
インスタ @mojamuseum
営業時間 午前11時~午後7時
(週末は午後8時まで)