道路の下に暮らして

 「首都に来れば成功するのでは。ジャカルタは輝いていた」―。頭上の輸送トラックの走行音に、カルノさん(75)との会話が重なった。1960年代、仕事を求め「上京」した。空港とつながる高速道の入り口、北ジャカルタ・ジュンバタンティガにある高架道路下に暮らし、約10年が経った。
 道路下には、月収100万ルピア以下のごみ回収などで生計を立てる、約400の低所得世帯が暮らす。周辺の町内会に所属する世帯もあるが、話し合い組織があるなど、地域社会が出来ている。
 2007年、木造家屋が密集する道路下で高速道の一部を損壊する火災があった。高速道運営チトラ・マルガ・ヌサプハラ・プルサダは集合住宅への移住を促すが、皆50万ルピアの賃貸料を払うことができない。同社は将来、強制退去に乗り出す計画を立てている。 (上松亮介、写真も)

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