ソフトパワー外交に期待

クナパくん レバラン(断食月明け大祭)休暇も終わり、通常業務が再開だね。
記者 今年はこれから、ヌサンタラ(IKN)への首都移転や新政権発足と大きな行事が待っているね。
クナパくん 2月の大統領選を受け、総選挙委員会(KPU=中央選管)が先月20日、プラボウォ・スビアント国防相とジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の長男、ギブラン・ラカブミン・ラカ氏のペアが当選したと発表したよね。
記者 ロシアのウクライナ侵攻。イスラエルとパレスチナの武力衝突。そしてついにイランがイスラエルへの直接攻撃と国際情勢が激震する中、大統領選では強い指導者を求める向きもあったね。武力行使による自国の国益を達成するハードパワーによる方法と、国の優れた資源を活用して他国に影響を与えようというソフトパワー外交活用という2つのアプローチがどの国にもあるんだ。
クナパくん 1月7日に行われた大統領選の第3回候補討論会で、当選した場合の外交方針についてソフトパワー外交活用に言及していた候補がいたね。
記者 プラボウォ氏ではなく、ガンジャル・プラノウォ氏とアニス・バスウェダン氏だ。ガンジャル氏は、インドネシアの将来の政治・経済分野を含む外交政策の方向性をサポートするインドネシア外交官の役割の重要性について言及したね。外交は国際舞台における交渉ツールであり、外国投資を呼び込んで国民経済を支えるという観点からも重要だとね。また、アニス氏は、経済力、芸術、インドネシア文化が国際舞台を彩るようにしていかなければならないと指摘していたね。
クナパくん 実際、K−POPや訪日観光の促進も外貨獲得に大きく貢献しているよね。
記者 ハードパワーの行使でなく、開発途上国間で開発協力していこうと1955年にバンドンでアジア・アフリカ会議を主催したインドネシアだから、ソフトパワーの重要性を理解しているはずだよね。
クナパくん プラボウォ次期大統領は中国の要請で北京を訪問し、続いて日本を訪問したね。訪日はインドネシア国防省からの要請で実現したもので、バランスをとっている。これからのインドネシアのソフトパワー外交の活用に期待したいな。

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