自転車レーンの再開を

クナパくん　道路や鉄道などのインフラの整備が進んでいるけれども、ジャカルタの交通混雑は改善している？
記者　インドネシアの有料道路は全長は2816㌔になったと、公共事業・公営住宅省の有料道路規制庁が17日に発表している。道路整備は着実に全国レベルで進んでいるね。ジャカルタでは、大量高速鉄道（ＭＲＴ）や軽量高架鉄道（ＬＲＴ）も整備されたけれど、交通事情の改善に効果のある首都高速道路などは十分ではなく、渋滞は中々解消しそうもないね。
クナパくん　そうなの？
記者　オランダの位置情報会社トムトムが最近発表した昨年の世界主要都市に関する交通指標では、ジャカルタは交通渋滞の順位こそ55カ国387都市の中で、22年の29位から23年は30位になったけれども、都心部で10㌔の移動にかかる所要時間が22年は22分40秒だったけれど、40秒ほど悪化して23分20秒かかるようになったというね。
クナパくん　ちなみに渋滞ワースト１の都市はどこ？
記者　22年と同じロンドンだよ。23年は10㌔移動にプラス約１分の37分20秒だったそうだ。日本では札幌が４位（22年）から14位に改善、名古屋が20位（同）から25位に改善したね。東京は23位（同）から10秒改善して27位（23分40秒）だった。
クナパくん　アジアの他の都市はどうかなあ？
記者　インドのベンガルールが28分10秒で６位、フィリピンのマニラが27分20秒で９位だね。
クナパくん　渋滞時の自転車移動は便利だよね？
記者　便利で環境に優しい交通手段だね。ただ、ジャカルタ特別州のヘル・ブディ・ハルトノ知事代行が22〜23年に自転車レーン予算を削減し、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議を歓迎するという名目で既存の自転車レーンを閉鎖。会議終了後も自転車レーンは再開されず、不正疑惑があるとして自転車通勤（Ｂ２Ｗ）サイクリストコミュニティが最近、ジャカルタ州行政裁判所へ提訴し、改善を求めたね。
クナパくん　人々が様々な移動手段を選択し楽しめる機会を奪ってほしくないね。