進む地熱発電

クナパくん 東ジャワ州の3676㍍の高さを持つスメル山が19日再び噴火したね。
記者 この前、スメル山、西スマトラ州のマラピ山、東ヌサトゥンガラ州レウォトロ山の噴火をクパナくんと話したばかりなのにね。スメル山はまだ警戒レベル3で、今回の噴火も小規模で、今のところあまり影響はないそうだよ。さらに、火山地質災害対策局によると、スメル山の東方、東ジャワのラウン山も活動が活発になり、警戒レベルを2に引き上げたそうだ。ラウン山は2022年7月27日に灰の噴火の形で噴火してるよ。2015年7月の噴火では、バリやスラバヤの空港の発着便に影響がでたんだ。
クナパくん こういった自然の活動が災害という形でなく、生活に役立つといいのだけど。
記者 日本だと、火山活動で温泉とか地熱発電がまず頭に浮かぶね。
クナパくん 地熱発電ってサステナブルでいいね。
記者 プルタミナ地熱エネルギー社が、南スマトラでムルットバライ2地熱発電所の建設に着手したよ。ちょうど今月19日だ。タイムリーだね。ムルットバライ1の55MWと合わせて、同地域で110MWとなるんだ。
クナパくん 政府は、カーボンニュートラルについて、2025年までに23%、2060年までに100%、つまりゼロエミッション達成という国家目標を掲げているよね。
記者 国営電力会社PLNが発表している、電力供給事業警戒2021~2030では、2020年時点で2.44GWで全体の4%にすぎない地熱発電量を2030年には3.355GWとし全体の6%にまで引き上げる計画だよ。日本やインドネシアは、環太平洋火山帯に位置しているんだ。領内の地熱資源量ではインドネシアは世界第1位なんだよ。次にアメリカ、日本と続くんだ。でも、運転している地熱発電所でみると、アメリカが1位で、2位のインドネシアの約1.8倍、3位の日本はインドネシアの約9割の発電量だね。
クナパくん 2010年に当時のユドヨノ大統領が世界地熱会議でインドネシアは世界一の地熱利用大国になるとの方針を発表したよね。
記者 地熱発電開発は、調査費用が掛かり探査など中々難しく、日本では90年半ば以来横ばい状態なんだ。でも、温泉という形で利用しているので、楽しんでいるよ。
クナパくん 観光も経済発展の一部だね。

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