新空港が本格始動へ

クナパくん　西ジャワ州に新しい空港ができたね。
記者　マジャレンカ県の西ジャワ国際空港（BIJB）クルタジャティ空港だね。今月の29日から全面的に運用が始まるよ。実のところ、2018年５月24日に運用が始まっているんだ。滑走路は大型ジェット機の離発着が可能な2500㍍が１本。ガルーダやシティリンク、ライオンエア、ウィングスが乗り入れていたけれども、この段階で利用者は3万5000人と運用は限定的だった。
クナパくん　マジャレンカ県は、ジャカルタやバンドンなど大都市から遠いよね。どうしてそんな場所を選んだのかな？
記者　ジャカルタ中心部からは170㌔。カラワンからは120㌔。バンドン中心部からチスムダウ高速道路経由で100㌔弱の距離だ。日本で遠いといわれている成田空港が、東京都心から70㌔というのに比べてもさらに遠いね。西ジャワ州政府は、計画が本格化した2005年に地元の商工会議所と一緒になって、空港建設計画の検討に入った。中央政府案としてカラワン県も候補地に挙がったけれども、西ジャワ州の後進地の開発を進めたいという地元の強い働きかけがあり、州政府がマジャレンカ県を最終的に選定したんだよ。
クナパくん　2018年の初期開港時に比べ、アクセス道路など整備されたみたいだけど、まだ遠いってイメージがあるよね。需要あるのかなあ？　バンドンといえば、市内にあるフセイン・サストラヌガラ空港のイメージが強いのだけれども……。
記者　そうだね、バンドン市内にあって、非常にアクセスのよい空港だね。航空業界もコロナパンデミックを経て、新規路線には慎重だね。政府は、このフセイン・サストラヌガラ空港の機能を新空港へ移転させ、国内ではバリクパパン、バンジャルマシン、バタム、デンパサール、マカッサル、メダン、パレンバン便を就航させる計画だよ。また、定期便の確保、ハッジ（大巡礼）、貨物輸送などを充実させていく予定だ。新空港はマレーシアの企業が投資していて、全面運用当日から、クラルンプール間の国際線も予定されているんだ。中国企業との周辺土地開発などが計画されているよ。
クナパくん　そういった意味では、国際的だね。