熱戦のフォーミュラE
クナパくん 今年もフォーミュラEグランプリが開催されたよ。
記者 6月3日に第10戦と翌4日に第11戦が北ジャカルタのアンチョールにあるジャカルタ国際イープリサーキット(JIEC)で行われたね。環境保護としての電気自動車普及をプロモーションするため、市街地レースを行っているんだ。第10戦はポルシェのパスカル・ウェーレインが今シーズン3勝目を挙げ、4日の第11戦はマセラティのマキシミリアン・グンターが優勝。マセラティに初優勝をもたらしたね。
クナパくん 日産が第11戦で4位と5位に入ったよ。
記者 11チームから2組がエントリーして、22台が熱い戦いを繰り広げているんだね。中国からはNIOが参戦しているよ。昨年、フォーミュラEのレースは17戦、今年はメキシコ、サウジアラビア、ドイツ、モナコ、インドネシア、イタリア、イギリスに、新たな開催地インド・ハイデラバード、ブラジル・サンパウロ、南アフリカ・ケープタウン、アメリカ・ポートランドが加わり、全16戦が行われているんだ。
クナパくん レースを見て、去年とは少し違っている感じがしたけど?
記者 去年までは、車体は全長5.16㍍、幅1.77㍍、高さ1.05㍍に規定されていたけど、第3世代Gen3と呼ばれる今年のマシンは全長が183.8㍉短く、車高は40.1㍉低く、全幅は100㍉狭くなり、全体に小型化したんだ。最高出力は以前の250kW(約340ps)から350kW(約476ps)へ引き上げられ、これによって最高速はこれまでの時速280㌔から322㌔にアップしたよ。F1マシンの最高速度380㌔に大きく近づいたね。「レースフォーマット」も昨年までの45分+1周という時間制から、周回制となったよ。第10戦では36周、第11戦では38周だったね。
クナパくん 道理で。
記者 ジャカルタと姉妹都市の東京もビックサイトの周りで来年フォーミュラEレースを開催する予定なんだ。東京はCO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、電気自動車や燃料電池車(ZEV)の普及に取り組んでいるよ。地域密着型やSDGs型のイベントを同時開催し、「未来の東京」戦略事業として取り組みが進められる。 クナパくん 東京もジャカルタも環境にやさしく住みやすい街になるといいね。