〝復活〟した自動車市場 IIMSで需要喚起

 自動車市場の今後を占うインドネシア国際オートショー(IIMS)が2月16日、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で開幕した。新型コロナ禍で受けた影響を乗り越えての開催は今回で2回目。東南アジアで最大市場となるインドネシアの〝復活〟を内外に印象づけた。
 今年の開催テーマは「ともに自動車社会にチャンスをもたらす」。初日の式典でジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は「自動車産業は今、前のめりにある」と宣言。二輪・四輪車ともに販売台数が上向く中、輸出強化を進める政府の方針を訴えた。
 政府はこれまで、新型コロナ禍の影響が直撃した自動車産業の振興策として、行動規制の緩和と並行し奢侈(しゃし)税の減免措置を行うなど新車需要を喚起。また電気自動車(EV)の購入を促す補助金支給を検討するなど戦略目標となる脱・化石燃料車を目指す中、勢いづく中韓勢が攻勢を強めてきた。
 この流れを踏まえた今年のIIMSには内外の二輪・四輪車メーカー45ブランドが出展した。
 主催したイベント会社によると、入場者は前回を大幅に上回る約47万人。成約台数も前年より約6000台多い1万5622台で、成約額は3兆3000億ルピアから一気に5兆3000億ルピアとなった。来年は2月15~25日に同会場で開催を予定している。(長谷川周人、写真も)

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