ジャカルタの街中アート

クナパくん ストリート・ファーニチャーって知っている?
記者 街路や広場などに置かれ、街並みを演出するベンチや案内板、水飲み場などの屋外の置物の総称だね。
クナパくん 日本と比べ、ジャカルタのストリート・ファーニチャーってどう思う?
記者 中心部のタムリン・スディルマン通りに関しては、かなりいい線いっていると思うよ。
クナパくん 大量高速鉄道(MRT)が整備されて歩きやすくなった影響?
記者 確かにMRTが整備されて、歩行・歩道環境が良くなったね。今のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が州知事時代の2013年、タムリン通りに約700脚のベンチをソロを拠点とする企業のCSR(企業の社会的責任)によって設置したころから、公共物に対するみんなの意識が変わりだしたかな。
クナパくん どんなふうに?
記者 はじめは、この鉄製ベンチの脚の部分を良く盗まれたんだ。でも、少し経つと大事にするようになってきたね。州政府も企業に頼るだけでなく、積極的に予算をとって歩行環境整備をしてきた。バス停、ごみ箱、歩道の照明灯、自転車置き場などよくデザインされたものとなっているね。ごみ箱は緑、黄、赤の3色セットでごみの分別ができるように置かれているけど、この三色が燃えるごみ、缶・ビンなど燃えないごみ、スプレー缶や乾電池など危険・有害ごみをそれぞれ表すことを知らない人も多いかもね。
クナパくん その他に、気づいたことってある?
記者 日本もだけど、公衆電話がさっぱり見なくなったね。ジャカルタで面白いのは、まだいくつかあって、携帯電話の中継局の柱がヤシの木を模して装飾されていることかな。それと、ドゥクアタス駅近くにある共同溝の展示。光ファイバー・排水管・ガス・水道管・電気が地下共同溝に収められているのが、地面の一部がスケルトンになっていて、共同溝が透けて見えるんだ。また、アニス前知事が退任前の10月12日に準備した「グローバル都市としてのジャカルタの精神~進歩を追求するだけでなく、平等と持続可能性を推進し、すべての人に開かれた都市の実現を目指す~」をシンボリックに表現した自転車の車輪型のインスタレーションなどかな。
クナパくん 首都は移る予定だけれども、ジャカルタよ永遠なれだね。

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