具体化するSDGs
クナパくん 「SDGs」って知っている?
記者 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)だね。この英文の頭文字をとってSDGsと呼ばれているんだよ。「持続可能」とは、将来の世代のために地球環境や資源が守られ、今の状態が持続できること。「開発」とは、すべての人が安心して、自分の能力を発揮しながら満足して暮らせることだ。
クナパくん 最近よく聞くけど、新しい試みなの?
記者 2015年9月に持続可能な開発に関する国連サミットが開催され、世界各国の政府によって採択されたんだ。SDGsで17の目標が示されていて、2030年までに達成しようと政府・企業とも動いているよ。実は、SDGsの前は2000年にミレニアム開発目標(Millenium Development Goals=MDGs)が策定され、取り組んできたんだ。MDGsは、貧困・保健・教育・ジェンダーなど8目標で、開発途上国を対象としていた。SDGsでは、途上国だけでなく、日本などの先進国を含むすべての国が取り組む目標とされているんだ。
クナパくん 地球環境に大きな影響を与えているのは、経済活動規模の大きい先進国だからね。
記者 そうだね。先進国も貧困やジェンダー問題は存在するしね。17の目標は、①貧困をなくそう②飢餓をゼロに③すべての人に健康と福祉を④質の高い教育をみんなに⑤ジェンダー平等を実現しよう⑥安全な水とトイレを世界中に⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに⑧働きがいも経済成長も⑨産業と技術革新の基盤を作ろう⑩人や国の不平等をなくそう⑪住み続けられる街づくりを⑫つくる責任、つかう責任⑬気候変動に具体的な対策を⑭海の豊かさを守ろう⑮陸の豊かさも守ろう⑯平和と公正をすべての人に⑰パートナーシップで目標を達成しよう、だ。飲料水メーカーがペットボトルの回収再生に動き出しているのは⑫や⑭や⑮の責任を果たすためだね。
クナパくん そうか、取り組みが具体化しているので、SDGsがインドネシアでも最近話題になっているんだね。僕の住む、森林の保護もお願いね。