プサン・アンタール
クナパくん インドネシアのフードデリバリー市場が熱いって聞いたけど。
記者 弁当などの宅配だね。インドネシアのフードデリバリー市場は昨年24.3%拡大して、市場総額が46億ドル(5270億円)と東南アジアトップだったんだ。タイが40億ドル、シンガポールが29億ドルだね。
クナパくん 新型コロナウイルスの影響もあるの?
記者 そうだね、感染拡大防止のため、活動制限措置がとられているよね。レストランなどは店内飲食が禁じられて、持ち帰りやデリバリーの営業だけが許可されていた時期が長くあった。でも、ジャカルタはそもそも交通渋滞がひどく、コロナ以前からモールなどのレストランへ食事に行くより、デリバリーというチョイスをする人も多くいたよ。ファストフード店はかなり前から自前のデリバリーを行っていて、フードデリバリーを受け入れる下地があったと思うね。
クナパくん コロナでご苦労されているレストランのサポートになっているといいね。
記者 それと忘れてならないのは、オンライン注文をするためのアプリと配達システムの充実だね。配車サービスのゴジェックのゴーフードやグラブのグラブフードのプサン・アンタールが有名だ。
クナパくん インドネシアでは、スマートフォンが普及していて、利用しやすいよね。
記者 そうなんだ。最近は50代、60代の人たちのフードデリバリー利用も増えているとのことだよ。
クナパくん 日本でもフードデリバリーは盛んなの?
記者 日本には、元々「出前」という文化があるからね。もっとも、これまでは「出前」は店内飲食ができるお店から、「宅配」は店内飲食スペースがないお店からと言葉も使い分けてはいたけれど、最近はあまり気にせずデリバリーというようになってきたよ。
クナパくん インドネシアでも店内飲食をなくし、デリバリーを基本とする飲食店、「クラウドキッチン」が伸びているって聞いたよ。でも、みんなで店内で楽しく食事をすることも選べる日が、早く戻るといいね。