新聞は時代の記録集

クナパくん じゃかるた新聞、お誕生日おめでとう!創刊23周年だね。
記者 おかげさまで、23周年。ありがとうございます。創刊は1998年。当時は、アジア通貨危機後にスハルト政権が倒れ、インドネシアが民主化に進もうとする中、新規メディアにも参入の門戸が開かれたんだ。当時のハビビ大統領率いる新政権の発足後、会社設立をしてライセンス申請。監督官庁に理解を得られるようテスト版もつくり、11月16日から発刊を続けているんだよ。
クナパくん それ以前は邦字紙はなかったの?
記者 近代インドネシアでの日本人の足跡に詳しい元中部大学教授の青木澄夫先生によると、1922年10月31日に当時バタビアと呼ばれていた今のジャカルタで、4ページ刷りの「爪哇(じゃわ)日報」が創刊されている。約100年前だね。今のインドネシアはオランダ領東インドと呼ばれ、3559人の日本人が暮らしていたんだ。テレビもインターネットもない時代だから、日本を遠く離れ異国で暮らす人々に情報や娯楽を提供した唯一の日本語媒体ということだね。現物がインドネシアと日本の国立図書館に保存されているから、閲覧することも可能だよ。新聞は報道という役割をまず担っているけれど、今読み返してみると、日本とインドネシアの関係や当時の文化・生活を切り取っており、まさに時代の記録集。社会学や人類学的に貴重な歴史資料でもあるね。
クナパくん 広告なども当時から入っていたの?
記者 例えば1924年9月26日付紙面を見ると、大手商社だった鈴木商会や、三井物産、三菱商事、台湾銀行、横浜正金銀行などの広告が見当たるよ。広告が占める割合の方が高い感じだね。
クナパくん なるほど。じゃかるた新聞と同じような日刊邦字紙はほかの国にもあるの?
記者 現在も残っているのは、ブラジルで1紙、フィリピンで1紙だね。どこの新聞社も、生活環境の変化やさまざまなメディアの発達・普及などを背景とした、活字離れで経営が厳しいうえに、このコロナ禍で存続が難しくなっているようだよ。
クナパくん 僕は、ずーっとみんなといたいし、来年も、再来年もお祝いするよ。

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