PONの季節がやってきた
クナパくん パプアでPON XXが始まったね。
記者 州対応の総合スポーツ競技大会、国民体育週間。XXだから今回で20回目だね。
クナパくん 日本でも国内の体育大会はあるの?
記者 国体(国民体育大会)というのがあるよ。1946年から、ほぼ毎年開催されている。PONは4年に一度で、48年から80年と、日本の国体とほぼ同じ歴史だね。正確に言うと、オリ・パラ(オリンピック・パラリンピック2020)と同様に新型コロナウイルスで1年延期されたので、81年の歴史になる。インドネシアは、1945年に独立宣言を発布したけれども、すぐには国際オリンピック委員会に加盟しなかったので、48年のロンドンオリンピックには参加できなかったんだ。そこで、急きょ国内で大会を開いたのがPONの始まりだと聞いているよ。
クナパくん 独立戦争中、独自でスポーツ大会を開くって、インドネシア人の気概を感じるね。
記者 障がい者の方の大会は、日本では65年にスタートしたスポーツ大会が全国障がい者スポーツ大会となり、2001年から国体として行われているよ。
クナパくん インドネシアでも、Peparnas(全国パラリンピック週間)があるよ。今回で16回目かな。
記者 東京2020パラリンピックではインドネシア人アスリートが活躍したね。
クナパくん PONやPeparnasの競技種目は、オリ・パラと同じなのかな?
記者 PONでエキシビション10競技を含んだ56競技、Peparnasで13競技だね。世界の大会での活躍を考慮しながら、インドネシア独自の競技選定でおもしろいよ。PONでいうと、プンチャックシラット、パラグライダーやパラシュートなどインドネシアの得意とする競技のほかにも、ムエタイ、セパタクローなど東南アジアで人気の競技、先進的なエキシビション競技だけれどもeスポーツも含まれていて、ゲーム開発を得意とする日本のIT企業も注目しているんだ。
クナパくん 新型コロナウイルス対策をしっかりして、アスリートの活躍から、アフターコロナに向けた元気をもらえるといいね。