バブル方式
クナパくん 東京オリンピックが閉幕したね。インドネシアとしては、メダル獲得数では世界55位と満足のいく結果ではなかったけれど、金メダルも獲得して、みんな元気をもらったよ。
記者 お家芸のバトミントンでの金だからよかったね。しかも女子ダブルスで金だから史上初の快挙だ。
クナパくん 東京は新型コロナウイルスで大会中も緊急事態宣言が発令されていたよね。
記者 そうだよ。だから、オリンピック選手や関係者に新型コロナウイルスを移さない、また選手や関係者から都民に移さないという最大の配慮がなされた。
クナパくん どうやったの?
記者 現在のところ世界のスポーツイベントで主に2つの方法がとられているんだ。1つは開催地に入国した際に2週間程度の隔離を行い、その後はある程度の行動を認める自由方式と、選手や関係者を一般の方々からイベント終了まで隔離するバブル方式と呼ばれるものの2つ。今回、東京オリンピックで採用したのはバブル方式だ。バブル方式は、選手や関係者の移動・滞在を一定の空間に限定し、外部との接触を極力避ける感染対策方法のことだね。大きな泡(バブル)で包むように内部と外部を遮断することから、「バブル」と呼ばれるんだ。
クナパくん 大がかりな対応が必要だね。
記者 うん。選手や関係者は、滞在先を宿泊施設・練習場・競技場のみに制限し、行き来するためのバスなどは一般市民と分けることで、外部の人との接触を避けようという感染症拡大対策だね。
クナパくん 10月2日からインドネシアの国体「PON XX」があるのだけれど。
記者 PONは10月2日から15日まで、パプア州のジャヤプラ市とジャヤプラ、ミミカ、メラウケの各地区で開催されるね。インドネシアの34の州から少なくとも6400人の選手と3500人の関係者が参加する予定といわれているね。だから、これもワクチンの接種とバブル方式で感染拡大を防ぎ、大会運営を支えることになるね。
クナパくん コロナを心配しないで、選手の皆さんが頑張れるといいね。3年後の第2第3の金メダルを目指す選手の活躍を応援して、僕たちも元気がもらえるね。