東京から32年大会招致に弾みを
クナパくん 東京オリンピック・パラリンピックは予定通り開催されるのかな。
記者 7月23日から開催する方向で準備が進んでいるよ。インドネシアもジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が7月8日にオリンピック選手壮行会を行ったね。参加するのは、お家芸のバトミントンを始め、陸上、アーチェリー、射撃、ボート、サーフィン、重量挙げ、水泳と8競技28選手だよ。
クナパくん 健闘してほしいね。
記者 前回のリオ大会が同規模の選手団で46位だったから、今回はそれを超える40位が目標なんだ。
クナパくん スポーツ大会というと、インドネシアで開催された2018年アジア大会での躍進が記憶に新しいね。
記者 アジア大会は、アジア・オリンピック評議会が主催するね。1951年のインド・ニューデリー大会が始まりだ。
クナパくん それで聖火もアジア大会はインドで採火するんだね。
記者 ジャカルタとパレンバンで開催したこの年のアジア大会でインドネシアは、前大会の韓国、インチョン(仁川)での17位から4位に躍進したね。
クナパくん すぐ大統領は、次ぎはオリンピック招致・開催と宣言したよ。
記者 2032年の大会だね。現段階ではオーストラリアのブリスベンが国際オリンピック協会、IOCが考える有力候補だけど、開催都市の最終決定は25年だから、インドネシアはこれから招致活動を進めていくだろうね。先日13日に32年夏季オリンピック招致委員会を設置する大統領令が署名されたよ。
クナパくん オリンピックは国が主催するの?
記者 オリンピック憲章で、都市とされている。IOCと開催都市「開催都市契約(ホスト・シティー・コントラクト)」を結ぶんだ。オリンピックはIOCの資産で、選手団も各国のオリンピック委員会(NOC)が派遣するとされていて、オリンピック憲章の定義上は国を代表するものではない。つまり、政治色を排して国交のない国の選手も参加に道を開くようにしてあるんだ。
クナパくん 東京オリンピックもコロナ禍の下で多くの困難があるだろうけど、インドネシアの躍進で明るい話題を提供してくれて、32年の招致へ弾みがつくといいね。