経済回復をけん引する自動車

クナパくん 最近、新型コロナウイルスの感染が再拡大しているね。イドゥル・フィトリ(レバラン=断食月明け大祭)の休暇で、大規模な移動があったのが原因かな。政府は懸命に帰省を自粛するよう、呼びかけていたけれど。
記者 新規感染者数も大祭前に少なくなってきて、経済も製造業を中心に動き出した矢先だっただけに残念……。新型コロナウイルス拡大防止と経済回復は、健全な生活環境を支える重要な方策だからね。
クナパくん アイルランガ・ハルタルト経済調整相も今月初め、小売・自動車・オートバイの売上高増が、今年の第2四半期の経済成長を支えていると言っていたよ。
記者 例えばガイキンドが発表している自動車販売台数でみると、コロナ禍の影響がなかった2019年と比べても、ことしは5月までの自動車販売台数が76%程度にまで戻ってきているというのは素晴らしいね。
クナパくん 販売台数が伸びた理由は?
記者 販売が増えた要因の1つは、政府が、車種によって異なるけれど、10%から40%のぜいたく品税を今年3月から5月の間、100%免税にしたことが大きいよ。消費を喚起するための、実質的な割引だからね。
クナパくん インドネシアで自動車と言えば日本車が人気だね。
記者 今年で言うと5月末までに売れた自動車の約95%が日本車。消費者のみんなが選ぶ基準とする性能・価格・スタイルに加えて、メンテナンスサポート体制も評価されているようだよ。
クナパくん 日本とインドネシアが協業するシンボルでもある自動車やオートバイが、コロナ禍の中で経済回復のけん引役を担っているというのはうれしいね。
記者 確かに渋滞の元凶みたいに言われていた時期も以前はあったけれど、パンデミック(世界的大流行)の中で自動車は、安全な移動空間としての役割も果たしているしね。
クナパくん 新型コロナ対策でも、ポストコロナ時代の経済回復でも、もっともっとインドネシアと日本が協力していけるといいね。

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