起業家たちの旗振り役
クナパくん ユニコーン企業って知っている?
記者 創業から10年以内で、評価額10億ドル以上の未上場企業のことだよ。2013年にカウボーイ・ベンチャーズの創業者がギリシャ神話に登場する珍しい一角獣の名前から名付けたと言われているね。当時はまだ、これらの条件に合う企業が珍しかったけれど、今は結構ある。それで最近は、デカコーン企業とかヘクトコーン企業という呼び名もあるんだよ。
クナパくん どんな違いがあるの?
記者 デカコーンで100億ドル以上の評価額、ヘクトコーンで1千億円以上の評価額だよ。10億ドルは英語ではUS1ビリオンドルで一角獣、デカが10倍、ヘクトが100倍を表す単位だからね。
クナパくん 今はどのくらいの企業数があるのかな?
記者 昨年末時点で世界で528社だけれども、さすがにヘクトコーンは中国の動画配信「TikTok」を運営するバイトダンスの1社だけだね。
クナパくん インドネシアでは?
記者 配車サービスのゴジェック、電子商取引のトコペディアとブカラパック、オンライン旅行会社のトラベロカ、電子決済のOVOがユニコーンだよ。その中で、ゴジェックがデカコーンだね。ベンチャー企業として成功している証みたいなもので、多くの起業家たちのモチベーションを高める旗振り役のイメージだね。
クナパくん ベンチャー企業を政府は応援しているの?
記者 政府系ベンチャーキャピタルNextICoren(Next Indonesian Unicorns Foundation)を設立して応援しているよ。投資の呼び水となるし、新しいサービスが国民へ提供され、雇用も増えるからね。電子商取引に関わるベンチャーは多いので、今年のレバラン(断食月明け大祭)の5日前と10日前に「全国オンラインショッピング」の日を設けて 、主にインドネシア製品の購入時、荷物配送料に補助金を出すよ。ラマダン(断食月)中に国民の消費を促し、新型コロナウイルス感染防止策を併せて実施しながら、経済成長を促すことを目的としているようだね。
クナパくん 安心して買い物できるし、お得だね。