EV新時代に期待
クナパくん アメリカの宇宙開発企業スペースXが、新型宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げに成功して、国際宇宙ステーションへ日本人宇宙飛行士の野口さんたちを送ったね。
記者 22日には気象衛星の打ち上げにも成功したよ。
クナパくん スペースXの経営者と電気自動車(EV)のテスラ社の経営者は同じなの?
記者 そう、同じイーロン・マスク氏だよ。
クナパくん インドネシア政府は昨年政令2019年第55号を発表して、今、EVの促進を目指しているから、EVの方が身近な感じがするかな。2週間ぐらい前にジョコ大統領が政府ミッションを派遣してテスラ社とも会合すると言っていた。EVもホットな話題だね。
記者 EVの生産に重要なのはリチウムイオンバッテリーだね。インドネシアでは原料から一貫生産を目指しているよ。
クナパくん バッテリーの主な原料は何?
記者 ニッケルやコバルトかな。インドネシアはニッケルの世界1位の生産国で、輸出量でも世界2位だよ。コバルトは、コンゴが世界の60%を供給しているけど、ここは政情不安だから、安定しているインドネシアのスラウェシやカリマンタンやパプアでの採掘が期待されているんだ。
クナパくん テスラ社はこれまで何台ぐらいEVをつくったの?
記者 今年の3月で、100万台を超えたよ。
クナパくん インドネシア政府は2025年までにハイブリッドを含むEVの生産台数比率を25%にするって言っているね。そのころ年間の総生産台数が200万台ならEVは10万台だね。400万台なら100万台ってことか。
記者 インドネシア政府は国営4社で、バッテリーの事業会社をつくると発表したね。EVはテスラ以外では中国と韓国のプレゼンスが高いように思えるけど、日系企業にも新たな投資チャンスになりえるんだ。そして、EVの普及にはインフラとなる充電施設の整備も必要だね。
クナパくん じゃかるた新聞の隣の科学技術応用評価庁(BPPT)で急速充電施設=写真=を見た。
記者 よく知っているね。今年はコロナで開催が中止されたけど、電気自動車のF1と言われるフォーミュラEなどでのプロモーションや、インドネシアのプレゼンスのアピールも重要になってくるよ。
クナパくん 宇宙から見る青い地球の環境を守るためにも、普及してほしいな。