誕生日、主役がおごる!?
記者 この間友達の誕生日会に呼ばれて行ってみたら、主役におごってもらっちゃった!
クナパくん わあ、それはよかったね。
記者 うれしいけど、ちょっと申し訳ないかも……。
クナパくん どうして?
記者 だって、普通は主役がおごられるものじゃない?
クナパくん そっかぁ、日本では誕生日の人がおごられるんだね。インドネシアでは逆で、誕生日の人がお金を出すのが普通なんだ。
記者 そうなんだ! それじゃあ、友達がたくさんいる人は困っちゃうね。
クナパくん その通り。お金がないときは、もうすぐ誕生日でもわざと黙っている人もいるんだよ。
記者 面白いね! でも、どうして誕生日の人がお金を払うのかな?
クナパくん 自分のために集まったり準備したりしてくれた人たちに感謝を伝えるためなんだよ。誕生日をお祝いしてくれる人に、自分の幸せを分けてあげるって意味もあるんだ。
記者 そんな意味があったんだ。とってもステキな考え方だね。
クナパくん 実はね、この習慣は誕生日の時だけじゃないんだ。送別会なんかでも、主役がお金を出すんだよ。
記者 なるほどね!覚えておこうっと。
クナパくん ちなみに、インドネシアの誕生日にはもう一つ変わったお祝いの仕方があるんだ。
記者 なに?
クナパくん 主役に小麦粉や卵をぶつけたり、池に放り込んだりすること。
記者 それはさすがにやりすぎじゃ!? どうしてそんなことをするの?
クナパくん ごめんごめん、驚かせちゃったね。これは一部の学生や親しい友達の間だけでのお祝いの仕方なんだ。実際にやる人はそんなにいないよ。
記者 そっか、安心した。
クナパくん 仲間内での悪ふざけみたいなものだけど、やっぱりやりすぎはよくないよね。
記者 そうだね。やる方もやられる方も、誕生日は楽しく過ごしたいね。
(加藤ひな子)