難民とはどんな人?
クナパくん 「難民」と呼ばれる人たちのことがニュースになっているね。どんな人たちなの?
記者 自分たちが生まれ育った国で、戦争が起こったり、少数派の宗教や民族に対する迫害があったりして、国に住むことが危なくなり、ほかの国に逃れた人たちだよ。
クナパくん インドネシアにもいるの?
記者 いるよ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、インドネシア国内には、1万4000人以上の難民が滞在している。アフガニスタン、イラン、スリランカ、ミャンマー、イラクなどから来た人たちだよ。
クナパくん インドネシアで何をしているの?
記者 ほかの国への亡命(入国)を待っているんだよ。大半の人たちが、インドネシアを経由して、オーストラリアやカナダなど、難民を受け入れている国に行くことを目指しているよ。
インドネシアは難民条約に加盟していないから、難民を受け入れていなくて、たくさんの難民が滞在しているけれど、あくまでも「経由地」だよ。
クナパくん どうしてたくさんの人がいるの?
記者 難民の人たちが長い間、ほかの国に行くのを待っているからだよ。オーストラリアをはじめ、難民の人たちが行きたい国の政府が、難民の受け入れを制限したから数年にわたり、インドネシアで待っている。長い人だと、2011年から待っている人もいるよ。
クナパくん インドネシアでは、どのように過ごしているの?
記者 難民の人たちは、インドネシア国内では働いたり、教育を受けたりすることが原則、認められていないよ。自分たちの国では、ビジネスマンや起業家、大学生という人たちも、なかなかスキルを生かせない。
難民の人と話していると、将来への不安や焦る気持ちをこぼしているよ。中央ジャカルタのUNHCR前では毎日デモをしているよ。
クナパくん 普段の生活ではあまり会わないけれど、僕たちにできることは何だろうね。 (木許はるみ、写真も)