クリエーター50人が集結 西ジャカルタ こだわりのコラボ展「サマサマ」
インドネシア在住のクリエーター50人の商品が集まるイベント「サマサマ(SAMA―SAMA)」が、西ジャカルタの展示スペース「ルアン・ドゥア・スンビラン」で開かれている。グラフィックデザイナーの知人に誘われ訪れてみると、シンプルかつこだわりの商品がたくさんあり、何時間でも見ていられそうな気分だった。
「サマサマ」は、雑貨メーカーの「コッケン+(kokken+)」が2年前から開催。毎年4千人以上が訪れる人気のイベントだ。今回は、クリエーター50人が手掛けた台所用品や食品、衣類、靴、文具、絵本、化粧品、アクセサリーなど、幅広い商品を紹介している。
和紙のような紙製のサイフ「モノビワ」や、ストロベリーミント味やグリーントマトバニラ味などが楽しめるジャム「 ラムール 」、グラフィックデザイナーが作ったクッキー「シュアリー・サムデイ・キッチン」のほか、衣類ブランド「スッカ・チッタ」は、一つ一つの商品にストーリーを持たせ、ラベルに何人が何日間で作った商品かが書かれていた。女子学生のアクセサリーブランドもあり、若いセンスの詰まった商品は、見ていてまったく飽きなかった。
店内の装飾は、近隣のカフェ兼フラワーショップ「グーテンモルゲン」のフラワーデザイナーとコラボレーション。白を基調にした店内に、ドライフラワーが飾られ、柔らかい雰囲気を演出している。
「コッケン+」のスカーレット・モニアガさん(42)によると、「サマサマ」は日本人にも人気。日本のバイヤーも顧客におり、商品の一部には日本語表記もある。
「コッケン+」は、スカーレットさんが、クリエーティブディレクターのアスカル・モニアガさん(41)らと3人で2015年に始めた。3人とも別の会社で経営や仕事をしているが、40歳を前に、趣味を兼ねて設立した。
「コッケン」はデンマーク語でキッチンの意味。「キッチンは、家族が集まって新しいレシピを考えたり、新しいものが生まれる家の心の部分」と名前の由来を話す。
「サマサマ」は、個々に活動しているクリエーターを集めることで、交流が生まれてほしい、と始めた。開場は午前9時~午後8時、23日まで。 (木許はるみ、写真も)
◇Ruang Dua Sembilan
住所 Jl. Mandala Utara No. 29A, Tomang, Grogol Petamburan, Jakarta Barat
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◇kokken+
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