インドネシア製家具に期待?
クナパくん インドネシアがオーストラリア政府と結んだ包括的経済連携協定(CEPA)により、インドネシア産の家具輸出振興が期待されているね。
記者 そうだね。11日に中央ジャカルタ区クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で開幕した見本市、「インドネシア国際家具エキスポ(IFEX)」にはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領も訪れて「デザインの質は上がっている」と話し、輸出の成長への期待を示した。昨年は地震により原材料供給に影響が出たが、ことしは2桁成長も可能としているよ。家具輸出業の実業家として成功した大統領にとってもこだわりがあるようだね。
クナパくん 家具産業への期待が高いんだね。
記者 木材が豊富なインドネシアで、家具産業は長い間、成長有望な産業と言われてきたんだ。ただ、ここ最近は賃金の急上昇や効率性の悪さから生産コストが上昇。欧米のバイヤーが発注先を、インドネシアからベトナムにシフトしつつあるという課題がある。成長する前に競争力が低下していると指摘されてきた。
官民の取り組みにより、輸出総額は2016年の16億ドルから18年は16億9000万ドルと徐々に増加しつつはある。19年目標は20億ドルを掲げている。オーストラリアだけでなく、各国とのEPA締結・批准を進めていきたい考えだ。
クナパくん 国内市場ではどうなのかな?
記者 国内でも輸入品への評価が高く、拡大している中間層が海外製家具を欲して、結果的に輸入が増加している現状がある。主に中国産が急増している。コクヨ、イトーキ、オカムラといった日本ブランドの家具もオフィス・アパートメントでの需要が増加している。
クナパくん 生活レベルが上がると質も高くなっていく家具。インドネシア製家具の成長が期待されるね。(平野慧)