あの横断幕はどこから?
クナパくん 町を歩いていると、ワルン(屋台)やカキリマ(移動式屋台)に、リアルな魚の絵やメニューなどが書かれた横断幕のようなものが掛かっているよね。どこで作っているのかな。
記者 中央ジャカルタのアグス・サリム(サバン)通りやスネン、ブンドゥンガンヒリル(ベンヒル)などの印刷屋さんで作っているという話だよ。布の横断幕は手で描いているというものもあったよ。
クナパくん そうなんだ。
記者 ベンヒルの印刷屋さん「ビンタン・スンプルナ」に行ってみたよ。5階建てで、いろいろな印刷機がある。
クナパくん 注文は?
記者 まずはデザイン。全てデータで扱っていて、画像処理ソフト「フォトショップ」や文書作成ソフト「ワード」、PDFなどで自分で作成したデザイン、好みの写真などのデータを持ち込めば印刷してくれる。
クナパくん ソフトを使えないと難しいのかな。
記者 ビンタン・スンプルナで働くスニンシさん(30)によると、多くの印刷屋さんには、専門のスタッフがいて、デザインを持って行かなくても一緒に作成してくれるというよ。実際にこの店では、店内に何台ものパソコンがあって、お客さんと相談しながらデザインしていた。いくつかの型が用意されていることが多いよ。同店では、こうしてスタッフが付き添った場合、1時間10万ルピアだった。
クナパくん そうなんだ。横断幕自体の値段は?
記者 この店では縦1メートル、横1メートルで5万5000ルピアから。印刷機の関係で横幅は最大5メートルまで。ビニールや紙などには印刷できるが布には対応していなかった。店によってさまざまだというよ。
クナパくん そうなんだ。横断幕以外の物にも印刷できるんだよね。
記者 うん。写真はもちろん、パズル、カレンダー、パンフレット、ポスターなどがあったよ。ベンヒルにあるほかの印刷屋さんでは、Tシャツや帽子にも印刷ができた。
クナパくん 横断幕だけでなく、世界に一つしかない物を作るのに利用してみても面白いかもね。(上村夏美)