ずらりデザイン家具 無印の原研哉氏ら来イ JCCで展示会、8日まで
インドネシア・インテリアデザイナーズ連合会(HDII)による国内のデザイン家具などの展示会「デサイン・ID2012」が5日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開幕した。国内のデザイン会社を中心に関連企業150社がブースを出展。物販を行うブースは少ないが、容易に分解できる木製椅子やバティック柄を使ったソファなど、趣向を凝らしたものが来場者を楽しませた。デザインを学ぶ学生の作品も展示もあり、インドネシアの若者の才能が光る。(堀田実希、写真も)
展示会は、インドネシア発の最新デザインを市民に知ってもらうことが目的で、2010年に続き今年で2回目。HDIIのモハマッド・レフラジャヤ会長は「デザインと暮らしが直結していること、デザインの重要性を紹介したい」と強調している。
6日の「デサインIDコンファレンス」では、無印良品でチーフアドバイザーを務める原研哉氏や、韓国・LGでプロダクトデザイナーを務めるインクー・シム氏らが講演する。モハマッド会長は「一堂に会した国内のデザイナーやデザイン専門家らが外国人デザイナーと交流し、経験を共有できる場になることを期待している」と語った。
展示会では、デザイナーたちに最新の材料をアピールしようと、日系の建材メーカーも出展している。トッパン・コスモ社国際本部の福屋宏一氏は「経済成長で国民の所得が上がっている。より質の高い生活を求める人は、新しいインテリアへの関心も高い」と話し、市場拡大の可能性を示唆した。
展示会は8日(土)までで、開催時間は午前10時から午後9時。入場料は1日1万5千ルピア、全日券は3万ルピア。詳細はウェブサイト(http://www.desain-id.com/)で確認できる。