クリーンな電動オートバイ大国へ
クナパくん ジャカルタは交通渋滞で有名だけど、よく写真をみるとオートバイもたくさん走ってるよね。
記者 オートバイは身近な乗り物だし、インドネシアで1億台以上が登録されているよ。これは東南アジアでもっとも多い数字。年間の生産台数も、インド、中国に続いて3番目だしね。
クナパくん オートバイも電動化していくの?
記者 温室効果ガス削減に向け、政府も企業も取り組むので、進んでいくと思うけどね。この4月末には配車・配送サービス大手のゴジェックが、2030年までに稼働するすべての四輪車・二輪車を電動化とすると発表した。ゴジェックに登録する運転手は200万人とされているというから、ユーザーサイドが1つの方向性を示したことの影響は大きいね。
クナパくん 簡単に進むかなあ……。
記者 魅力的な電動オートバイの開発、充電設備の充実、発電における再生エネルギー化など、克服すべき周辺環境の課題は多くあるから、社会に向けて発信したメッセージ性が強いかな。
クナパくん 30年まであと9年しかないね。
記者 「持続可能な開発目標(SDGs)」。最近よく耳にするけど、この達成期限がこの30年だからね。
クナパくん 乗り物の電動化とSDGsはどういう関係があるの?
記者 国連サミットで採択されたSDGsでは、17項目の達成すべき目標を掲げているけど、まずは7番目の目標、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」だね。魅力的な電動オートバイの開発や充電設備の設置が必要だから、目標9の「産業と技術革新の基盤をつくろう」につながる。それから目標11の「住み続けられるまちづくり」と目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献だね。
クナパくん そもそもインドネシアにはオートバイ大国というイメージがあるね。魅力的な日本製の電動オートバイは目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」につながるし、日本製電動オートバイが浸透して、クリーンで安全な移動が早く確立できるといいな。