ミズノが松永と契約 地元リーグ人気見据え 東南アジアサッカー

 スポーツ用品メーカーのミズノは28日、インドネシア・スーパー・リーグ(ISL)のグレシック・ユナイテッドに所属するフォワード、松永祥兵選手(24)とスポンサー契約を結んだ。1年間、同社製品を提供する。インドネシアでスポンサー契約を結んだのは同社初。
 同日開かれた調印式に出席したミズノの田谷潔アジア・オセアニア部スポーツ販売課課長によると、アジアのサッカー用品市場の規模は大きいが、世界の著名アスリートを広告で起用するなど、圧倒的な認知度を誇るナイキ、アディダスの2強を切り崩すのは困難な状況だった。しかし近年は、東南アジア各国の地元プロリーグの人気が徐々に高まっており、その選手やチームとの契約を通じたブランド力の向上を図る。インドネシアでミズノの販売代理店を務めるミトラ・アディ・プルカサ(MAP)社が今後、有望な選手やチームを発掘し、ミズノとのスポンサー契約に結び付ける方針だ。
 リーグ分裂、給与未払いなど深刻な問題を抱えるインドネシアのサッカー界だが、グレシック・ユナイテッドは現在7試合を終えて2位と好調。松永選手は「スパイクを履いて活躍し、ミズノをインドネシアで有名にしたい」と老舗日本メーカーと二人三脚での活躍を誓った。(堀之内健史、写真も)

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